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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、他者とのコミュニケーションをスムーズに行うには、相手に共感することが大切です。
しかし、そのことにあまりに囚われすぎてしまうと、相手から嫌われることを極端に恐れて、ただ相手の意見に同調するだけで自分の意見が主張できなくなり、その結果、コミュニケーションを苦痛に感じる場合があります。
このような状態に陥ってしまうのは、共感することを相手の意見を鵜呑みにして自分の意見にしなければならないと勘違いしているからに他なりません。
そのために、相手に共感するためには、相手の意見に同意して必ず鵜呑みにしなければならないと強く思うあまり、自分の意見が主張できなくなるのです。
そもそも『共感する』とは、『相手の目で見て、相手の耳で聞き、相手の心で感じる』ことで、相手の立場に身を置くことによって『相手の関心に関心を持つこと』だということを以前に書きました。
また、共感には二つの側面があり、一つは、相手の考えていることやものごとをどのように捉えているかを理解する『認知的理解』と、もう一つは、相手がどのように感じているかを理解する『感情的理解』という側面です。
それゆえ、相手に共感するとは、相手の考えや感情をそのまま受け入れることを言います。
しかし、ここで勘違いされるのが、この『受け入れる』という言葉です。相手の意見を受け入れるということは、決して自分の意見を相手の意見に合わすことではありません。
もちろん、自分が同じ意見なら同意するのは当然ですが、もし自分が違う意見を持っているのなら、それはそれでいいのです。何も無理して相手の意見に合わせる必要はないのです。
相手の意見は意見として受け入れる、そして、自分の意見は自分の意見として主張する、このことによって、相手との間に深いコミュニケーションが可能となるのです。
そのためには、まず、
「あなたは、……という経験をして、~と感じているんですね。」
あるいは、
「あなたのお考えは、……ということですね。そういう考えをされるのも尤もだと思います。
というように、相手に共感する言葉を最初に話します。
そして、それから、
「こんな考え方もできませんか?」
とか、
「私は、それについてはこういう風に思います。」
というように、自分の意見を述べるようにすれば、相手の人は、最初に自分の意見を受け入れてもらえているので、こちらの意見にも耳を傾けてくれるようになるのです。
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