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心理コンサルタントのしらたきです。
さて、先日、銀行のATMの列に並んでいるとき、私の4,5人前に並んでいた一組の母子連れが目に付きました。
子供は、小学生の低学年ぐらいの男の子で、大人しく並んでいることに飽きたのか、時折母親の側を離れ、ATMを使用している他のお客さんの手元を覗き込むなど、しきりに銀行の中をうろうろしていました。
母親は列から離れることができず、子供がうろうろするたびに、
「○○ちゃん、じっとしていなさい!」
と叫んでは、子供を叱っています。
子供は母親に叱られると、少しの間は大人しくしていますが、再びうろうろし始め、そのたびに、母親が
「○○ちゃん、じっとしていなさい!」
と叫びます。
そのようなやり取りを繰り返しているうちに、やがて子供は、母親がいくら叫んでも、言うことを一向に聞かなくなってしまいました。
このような光景は、日常の至るところで目にされることだと思います。
この母親は、残念ながら、子供への対応に関して、2つのミスを犯しています。
その2つのミスとは、
①子供の行動の目的を理解していない。
②子供の行動への間違った注目の仕方をしている。
というものです。
まず一つ目の、『子供の行動の目的を理解していない』とは、この子供の行動は、並んでいるのに飽きたのでうろうろしているのではない、ということです。
もし子供の本当の目的がうろうろすることにあるのなら、この子供は、母親の目の届かないところまで行ってうろうろするはずです。
なぜなら、そうすれば、母親に叱られることもなく、思う存分うろうろすることができるからです。
しかし、この子供は、決して母親の目の届くところからは離れようとはしません。それは、母親にうろうろしているところを見せることに意味があるからです。
つまり、この子供の行動の目的は、母親の注目を引くことなのです。大人しく並んでいても母親は一向に構ってくれないので、うろうろして叱られることによって母親に注目されようとしているわけです。
叱られることによって注目される、と聞くと不思議に思うかもしれませんが、子供にとっては叱られてでも母親の注目を得ることが大事なのです。
この行動の目的が理解できれば、自ずと対応の仕方がわかってきます。
次に、『子供の行動への間違った注目の仕方をしている』とういのは、先にも述べている通り、子供の行動はうろうろして母親の注目を集めようとしているわけですから、その行動に注目し、声を掛けていたのでは、子供は目的を達成してることになりますので、その行動を止めるはずがありません。
このような場合には、最初に注意した時に、子供が大人しく母親の側に戻ってきたときが重要なのです。
つまり、そのタイミングで子供に声を掛けるわけです。
「大人しくしていてくれると、お母さんは助かるわ。何か話をしましょうか」
などと言って声を掛けるのです。
子供の目的は、あくまでも母親に注目されることです。大人しくすることによって母親が声を掛けて自分とおしゃべりをしてくれるのなら、子供は喜んで大人しくしています。
このように、相手の行動の目的を知れば、適切な対応の仕方がわかってくるわけです。
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