ご機嫌いかがでしょうか?
心理コンサルティングオフィス ふくよしです。
思考は具現化するという言葉があります。
しかし、この言葉は、過大に解釈した意味だけが広まっていてるようです。
”ご飯を食べなければ、お腹が空く。”
”夢では、お腹は一杯にならない。”
と言っているようなものです。
よく考えれば、当たり前のことを言っているのです。
具現化するためには、”思考(考え)”は最低必要だと言っているに過ぎないのです。
しかし、強い思い、考えは、実現するかのような印象だけが、伝わり、広がったのは、都合の良い解釈が欲しかったのでしょう。
※心理学でいう意思決定にもちいるヒューリスティックというものです。
夢を具現化するには、それなりの努力がいる。
夢を具現化するには、それえなりの才能がいる。
夢を具現化するには、願い続けることだ。
この3つの中で、努力しなければ、あるいは、才能がなければ、実現しないとなると、多くの人が否定したくなります。
自分にとって、都合にいい情報があれば、それを採用したくなるのも人情です。
しかし、一歩間違えると、これは、呪術的思考に近いものとなります。
呪術的思考は、神経症にみられる特徴の1つです。
”これは、自分の考えがそのまま実現すると信じているという思考です。”
たとえば、会社の上司に腹を立て、死ねばいいと思ったとしましょう。
その後、死ねばいいと思ったことで、それが現実になるのではと考え、不安に襲われるというものです。
この思考は、大人になると、”人間には、考えるだけで外界の出来事をコントロールする力はない”ということを理解するようになり、ほとんどが、思春期以降はなくなります。
具現化には、思考と同時に、それなりの努力も必要なのです。
念じれば叶うというのは、念じれば叶えばいいと願っているからです。
それは、能力があることが大事で、使うことに気づいていないからだと思うのです。
甘く、危険な思考なのです。
まず、使うこと。やるだけやった後、うまくいかなければ、方向転換するなり、また考えればいいのです。ダメなわけではないはずです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
心理学教育の必要性と心理学的思考法を広める活動をしています。
よろしくお願いします。