眠りのおはなし | 人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

人生を変える『気づきの思考法』~アドラー心理学に学ぶ人生を成功に導く方法~

仕事、恋愛、結婚、人間関係。人生がうまく行かない。変わりたい。

今の人生を変えたい、人生を成功に導きたい、そう思う人は、アドラー心理学をベースにした『気づきの思考法』を学んでください。
自らが演じている自己欺瞞に気づき、必ず変わることができます。

昨夜、ワールドカップで日本が勝ちました。ニコニコ

しばらく、眠れない日々が続きそうですね(笑

さて、今日は、眠りについての話しを書きます。

眠りと心理学とは深い関係があります。

たとえば、寝相が人間の性格を現していると言ってみたり、

夢は、未来の予測だとか、願望充足の場など様々なことが言われています。

本題です。


私が大きくなってからのことでしたが、母がよく私に

「お前は子供のころ、よく寝返りを打って寝相が悪かった」

と話していたのを思い出します。

母は、あまりにも私の寝相が悪いので、

ひょっとしたら眠りが浅くてよく眠れていないのではないか

と心配したものと言っていました。


睡眠については、最近の研究である程度はわかってきているものの、

まだまだ未解明な部分も多く、

なぜ動物は危険を冒してまで眠るのか、

という睡眠の本質の部分ははっきりとはわかっていないようです。

ただ、人間は眠らないと死んでしまうということは確かなようです。

現在わかっている睡眠の機能で特に面白いと思ったのは、

睡眠時の眠りの深さと身体の関係です。

睡眠には、もうほとんどの方がご存知だと思いますが、

レム睡眠とノンレム睡眠があります。

レム睡眠は、眠りの浅い睡眠で、

このとき脳は起きている時と同じぐらい活発に働いており、

起きていた時の記憶の編集作業が行われていると言われています。

また、レム睡眠の間中はほとんど夢を見ているそうで、

目覚めたときに覚えているのは、そのうちの起きる直前の夢だそうです。

これに対して、ノンレム睡眠は、眠りの深い睡眠で、

このとき脳は全般的に単調な活動をしているそうです。

以前は、ノンレム睡眠は夢を見ないと言われていましたが、

最近の研究で、ノンレム睡眠中も夢を見ることがあるとわかってきています。


さて、面白いのは睡眠中の身体の状態です。

レム睡眠、つまり浅い眠りで脳が活発に働いているときには、

身体は動かないように、つまり、オフの状態になっています。

これは、レム睡眠中はほとんどの場合夢を見ているので、

夢からの指令が身体に届くと身体が動いて危険な目に遭う可能性があります。

そこで、それを防ぐためにオフの状態になっているらしいのです。

反対に、ノンレム睡眠、つまり深い眠りのときには、

身体は動けるように、つまり、オンの状態になっています。

これは、ノンレム睡眠中は、あまり夢を見ないので、

身体が動いても大丈夫だからだろうと言われています。

要するに、睡眠の深さと身体の状態の関係は逆になるわけです。

従って、寝相が良くてあまり動かないときには、

浅い眠りであるレム睡眠の可能性があり、

寝返りを打つなど寝相が悪いときには、ノンレム睡眠の可能性があるわけです。

常識的には、どうしても逆なように思ってしまうんですがね。

ただし、子どもの頃は、眠りの深さの周期がはっかりしないために、

一概には言えないらしいですが。


ちなみに、夢遊病は、ノンレム睡眠中に立ち上がって動き回る現象です。

このとき本人は深い眠りについているため、立ち上がっても目覚めないわけです。

これに対して、金縛りは、レム睡眠中に起こる現象です。

専門的には「睡眠麻痺」と言います。

レム睡眠中は、眠りが浅いために突発的に目が覚めてしまうことがあります

このとき身体はまだオフの状態ですから、体が動かない「金縛り」になるのです。

また、金縛りのときに非現実的な幻覚や幻聴がよく生じるのは、

突発的な目覚めで本人の意識がまだ夢の途中にあるからだと言われています。

眠りというものには、なんとも不思議な部分が多いですね。

(参考文献:池谷裕二著「脳はなにかと言い訳する」祥伝社)