心理学的思考法で、自分を含めこの世界を捉えたときに、
多くの気づきを得ることができます。
例えば、その1つに、私は、30代後半、つまり、心理学的に思考できるようになる前までは、
人間の成長とは、成功や失敗を繰り返しながら成長していると思っていました。
しかし、それは間違いなのです。
人間のある機能を使っていない限り、人間は、”成功”だけを繰り返しているのです。
正確に言えば、おそらく、ほとんどの人は、”成功”しか繰り返していないのです。
なぜなら、”自己を統一”するためです。
思春期以降(自意識)の学習の意味は、自分が自分であり続けようとする方向に、体験をするための学習を繰り返しているだけなのです。
そして、その学習の繰り返しが訓練となり、”強化”されているだけなのです。
これが、年齢がいけば、いくほど、頑固になるという現象なのです。
つまり、”自分の経験”が正しいという錯覚です。
思考が柔軟にみえる人でさえも、それは、優越感(例えば、懐が大きいというように見られたい等)が根源で、自分の経験を真に疑ってのものではないのです。
では、人間にある、重要な機能とは?
それは、メタ認知のことなのです。
この続きは次回以降書きます。