心理学的思考法について、説明を、少し変えてみることにしました。
その理由は、昨日、久しぶりにワークショップを開催したのですが、今の説明では、理解をしにくいことがわかったからです。
下の写真は、水が入ったコップの写真です。
コップの中には、水が半分入っています。
さて、あなたは、どう思うでしょうか?
コップの水が、もう半分しかない。と思うのか
コップの水が、まだ半分もある。と思うのか
もし、コップの水が、もう半分しかないと思う⇒負の感情が発生する。。。。
だから、コップの水が、もう半分しかない。(ネガティブ思考)⇒コップの水は、まだ半分もある(ポジティブ思考)
と考えてみなさい。そうすれば、ネガティブな思考がポジティブな思考に変わり、負の感情が変わるというものの捉え方の話です。
しかし、ここでいう思考は、考え方のことであって、
これは、ただ、考え方を変えただけで、このブログで書いている心理学的思考法ではありません。
考え方≠心理学的思考法は同じではありません。
なぜなら、コップの水が、もう半分しかない。と思う人は、そう思うから、そう思うのです。
それを変えろと否定されるわけですから、余計変わらなくなります。
否定は、記憶に強く残るので、自己否定が増大します。
増大した自己否定を減らすために、自分は自分と肯定しようとします。
そうすると一見、自己否定は減りますが、減ってくると、また、そもそもこのような考え方をする自分がダメなんだ。と否定します。
そうすると、また。。。。と、これが、堂々巡りになる理由です。(心理的ホメオシタスを繰り返すからです。)
錯視で説明すると分かりやすいので、紹介します。
(事業を創めた20代♂の頭の中は経営哲学
きょうまるさんのブログでも紹介していました)
これは、右回りに見えない人に、見なさいと言われても、見えないのですから、かえってストレスを感じるのと同じような感じです。
見えないのなら、それでいいのです。見方がわかれば、見えるようになるからです。見えるようになれば、見えなかった頃の自分が、不思議とおかしくなります。
人が変わるとは、そういうことです。
では、心理学的思考法は、どの思考のことか?
コップの水を見る。そして、半分しかない。と捉えるまでのプロセスは、
人は、感覚⇒知覚⇒認知という順番で、捉えます。
この認知は、簡単にいうと信念という独自の自己辞典を使って、判断しようとします。
この認知の中は、さらに、思考⇒結論となっています。
思考は、決まった様式(2種類)を使って思考します。その様式には、設計図があり、その設計図を基に、思考は組み立てられてています。
この思考の設計図を信念と考えています。
心理学的思考法は、この設計図に、加筆、編集するやり方のことなのです。
これには、学習と訓練が必要です。という話を書いてます。
例えれば、この動画の右回り、左回りが自由に見えるようになります。
そして、その見方がわかるようになります。
以前のあなたの思考の設計図が書き換えられたからです。
右回りしか見えなかった頃の思考ではないので、なぜ?変わったの?と聞かれても説明もできません。
それが、あなただからです。
最初の、コップの水の話は、この結論を変えなさいと言っていることになります。
そう思っていないのですから、”コップの水がもう半分しかない”という結論(考え方)を変える必要などどこにもないのです。
そう思っていないのですから、難しいことをやろうとしているわけです。