今回は、 「疲労骨折」 についてお話してみようと思います。
疲労骨折と、 一般的な骨折は何が違うのか?
ココで言う "骨折" とは ”ひび” も含みます。
結構勘違いしている方が多くおられるようですが、”ひび” も 骨折です。
「どうだった?ケガ?」
「ひびだって・・・」
「あぁ、そう、よかったね~折れてなくて。」
。。。 繰り返しますが、”ひび” も 骨折です。
バキっと折れてしまうと → 完全骨折
骨は部分的にでもつながっている、もしくは線が入った状態(ひび) → 不完全骨折
スポーツで起こる骨折の多くは、不完全骨折、です。
完全骨折は、交通事故や高所からの落下、など大きな衝撃で起こりやすいです。
もちろん、かなり強い衝撃が加われば、スポーツ活動中に起こることもあります。
あ、老化によってもろくなった骨は、つまづいただけでも完全骨折することも、あります
おそらく皆さんがよく聞くのは、ランナー達の疲労骨折、ではないでしょうか?
すねの部分、脛骨の疲労骨折 や、 足の指など。
そんな長い距離を走るわけでもないのに、子どもでも疲労骨折するの?
答えは・・・
はい、します。
です。
1回1回のストレスはそれほど大きくないのに、そのストレスが繰り返し、繰り返し骨に与えられることにより、結果的に骨折までいってしまうのが、疲労骨折。
子どもの疲労骨折で多いのは、腰椎。
え?腰??
そうなんです。
腰における疲労骨折、腰椎分離症については公式HPのコチラ をどうぞ。
繰り返しの骨へのストレスによって生じるのが疲労骨折なら、
膝への繰り返しのストレスによって起こる オスグッド
や
踵への繰り返しの衝撃によって起こる 踵骨骨端症
も、
疲労骨折なの?
かというと、そう言えそうですが、上記2つのスポーツ障害の”もともとの原因”は、成長軟骨部分の筋付着部における繰り返しのストレスによって起こる障害、なので、くくりとしては
”骨端症”です。
あ、ちょっとコンガラガッてきました?!
では疲労骨折の主な症状をご紹介しますと・・・
・徐々に症状が進行していくので、急に痛み出すことはなく、運動中は痛むが、運動をやめると痛みがなくなる、ということが多いです。
運動中決まって同じところが痛むようなことが数週間続くようでしたら、一度スポーツ整形へ受診を!
ただし、初期は特にですが、疲労骨折をレントゲンで発見するのは難しいそうです。
治療としては、基本的に "安静” です。
安静期間は重症度や部位によって異なりますが、約1ヶ月前後。(症状が悪化している場合は、3ヶ月以上に及ぶこともあります。)
この間、全く何もしないと体力も落ちてしまいますので、その間できることをドクターに確認しておきましょう。
プール、自転車など、できることをできる範囲で行いましょう。
使いすぎ、が原因なのですから、休むこともうまくなるために必要である、ことを改めて認識させましょう。