新しい職場で懇親ランチ会があった。
私は一番奥の端の席になった。
真ん中あたりに座っていた方数名を中心に話が盛り上がっていた。
ランチ会の時間は13:30半までだったが、13時以降は任意で退席してよいとのことだった。
自分がその場にいる意味をみいだせなかった私は13時になりその場を去りたいと思った。
がしかし、みんなが盛り上がっているところを「お先に」と言って退席することに躊躇があった。
そう、そこで「どう思われるだろう」がつきまとったからだ。
さっさと退席するのが自分の精神衛生上一番良いことは分かっているのにこの期におよんで何をもたもたしているのかと我ながら情けなく思いつつ私は10分くらいもじもじしていた(笑)。
結果的には皆さんの話をよそに退席したのだが、昔の私ならみんなの話にまったく加わらないにも拘わらず最後まで一緒にいただろう。それでも一緒にいることに意味を見出せるならそこに居ればいいが、そうでないならさっさと去ったほうがよほどいいではないか。

「どう思われるだろう」というのは実は「自分だったらどう思うか」だ。
「自分はそうは思わない」と思うかもしれないけれど、実際他人も「そうは思わない」というのがほとんどだ。「こう思われるかもしれない」というのはどこまでも自分の想像でしかなく故に「自分だったら思うこと」だ。
気にしているのは自分だけということは多々ある。
結局ランチ会を早めに退席したからと言ってその後職場では何も変わらない。少なくとも私にはそう感じられる。表向きは。
話にも加わらない私がその場から早くいなくなったって誰もなんとも思わなかったということだ。だったら10分ももじもじしていた時間がもったいなかった(笑)。

こういう小さな「怖い」を数回乗り越えると慣れて躊躇がなくなる。
その分ストレスが減り元気を取り戻せるんですよね。


と言いつつ私もまだまだやるのは怖かったりすることはよくあるし人間観家だけでなくいろいろあるので、気づいたら勇気を出してやろうと思う日々なのです。