■なぜ、小学生のうちに学習習慣をつけるべきなのか
小学校では、前回学習したところを少し復習してから授業がはじまります。
ですから授業をちゃんと聞いて、宿題さえやっていれば、
ふだんの単元テストならそこそこはとれるのです。
しかし学習量もふえ質も高くなる中学では、そんなよゆうはありません。
先生も基本的に授業時間に割り当てられたカリキュラムをこなすのが精一杯なのです。
■「学年+1時間」の家庭学習
ですから中学に入学すると最初に言われるのが、「学年プラス1時間の家庭学習をやりなさい。」ということです。
- 1年生 → 1+1=2時間
- 2年生 → 2+1=3時間
- 3年生 → 3+1=4時間
主要五教科が毎日3教科はありますから、それぞれの教科の宿題に20分ずつかかるとして60分、復習に20分ずつで60分、よって1年生は2時間ということです。
高校入試は1年生の学習内容から30%くらい出題されますから、2年生はその復習にさらに1時間必要です。
3年生は1・2年の復習で+2時間となります。
「それくらいやらないと中学の勉強にはついてこれませんよ。」
ということなのです。
実際、中学3年生の実力テストになると学年平均が30点~40点などということもあります。
■中学になってからでは
「中学になったら、がんばらせればいいか。」
「せめて小学の間はのんびりさせてやろう。」
と考える人もいるかもしれません。
しかし中学になると、これまでの小学とは環境ががらりとかわります。
新しい友達も増え、先生も教科毎にかわります。
思春期に入り人間関係のトラブル・ストレスも増えてきます。
また放課後のクラブ活動だって小学とは比べものにならないほど熱心です。
したがって学習習慣のついていない子は、
日々の生活に精一杯、宿題をこなすのがやっとこさで、
中には宿題もしないという生徒も少なからずいます。
■最大の難関の反抗期
そしてなんと言っても最大の難関が反抗期に入るということです。
反発こそすれ、親の言うことなどなかなか聞いてくれません。
小学生の間は、夕食を囲んで学校のこと、友達のこと、
何でも話してくれたわが子が、夕食もそこそこに部屋にこもって出てこなくなります。
こうなってしまっては学習習慣をつけるどころの話ではありません。
コミュニケーションさえとれなくなるのです。
「わが子はそうはならないだろう。」
と、親は誰しも期待するでしょうが、私の娘もダメでした。(笑)
■結論、学習習慣は小学生のうちに
したがって、学習習慣をつけるなら早ければ早いにこしたことはありません。
親のコントロール下にいる小学生のうちにしっかりつけておくことです。