■ 助詞とは
用言・体言その他の語について、語と語の関係を示したり、いろいろな細かい意味をそえたりする。付属語で活用がない。
■ 種類
(1) 格助詞
主として体言に付き、その部分が文の成分としてどのような働きをするのか、他の言葉とどのような関係にあるのかを示す。
「が」「の」「を」「に」「へ」「と」「より」「から」など
(例) 山田君に 佐藤君が 本を 借りた。
連用修飾語 主語 連用修飾語 述語
秋がやってくる。 (主語)
散歩に行く。 (目的)
音楽を楽しむ。 (対象)
川で泳ぐ。 (場所)
(2) 接続助詞
主として用言や助動詞につき、前後の文節をつなぐ働きをする。
「ば」「と」「ても・でも」「が」「のに」「ので」「から」など
① 確定条件=すでにそうなっていること。
(例) 雨が降ったので、催しは中止だ。 (順接)
雨が降ったのに、催しは行われた。 (逆接)
② 仮定条件=もしそうなったらと仮定すること。
(例) 彼が来ればはっきりするのに。 (順接)
いくら調べてもわかるまい。 (逆接)
③ 並立=二つ以上のことがらを列挙したりする。
(例) とんだりはねたりする。
赤くて、きれいな花が咲く。
(3) 副助詞
いろいろな語について、さまざまな意味をつけ加える働きをする。
「は」「も」「こそ」「さえ」「しか」「だけ」「ほど」など
(例) 今度こそがんばるぞ。 (強調)
一時間ほど遅れる。 (程度)
聞くだけにしよう。 (限定)
駅まで十分かかる。 (範囲)
(4) 終助詞
主として文の終わりや文節の切れ目について、いろいろな意味や、話し手・書き手の気持ちを表す働きをする。
「か」「な」「なあ」「ぞ」「よ」「の」「わ」「ね」など
(例) きれいだなあ。 (感嘆)
また見せて下さいね。 (依頼)
早く行けよ。 (命令)
道路で遊ぶな。 (禁止)
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