社長からのメッセージ | 木戸死郎復活の兆し

社長からのメッセージ

この間、ひさーしぶりに投稿しようとしたら、30分かけて入力した文章が消えた。
フォームに入力って脆いよね。

さて。昨日、とある会社の社長さんと車で出かけ、色々と話をしました。
20年以上会社を切り盛りされている方です。
従業員数はどっこいどっこい。聞けば聞くほど似ています。
規模も節税方法も、従業員教育の方針も、後継者問題も。

「ようつべ」で「バカは雇うな」という動画を見ました。
たまたまHITした動画でしたがグッサリきました。
もやもやと思っていたけど、なんと表現したらいいかわからなかった事をそのまま口にしていたからです。
ここでいうバカとは、オッペケペーな人の事ではなく、
「社長を喜ばせられないバカ」「上司を喜ばせられないバカ」これがどうして「お客様を喜ばせる」事ができようか、いや出来まい。という話です。

中小、いや社員数人の零細企業で勤めるということは上司、社長を喜ばせる、ということからがスタートです。
そのビデオの人は、「社長さん、雇用で悩んでいるようでしたら、これからはこの辺を判断基準にしたらどうですか?」と提案しているわけです。

僕の場合はきっと「社員にとっていい会社」であろうと頑張りすぎていたんだな、と気づきました。

「こんなちっぽけな会社に来てくれるなら頑張って給料だそう」とか「こうしておけばもっと喜んでくれるだろうか?」と。
逆なんですね。

従業員が社長を気持ちよくさせないと会社は回らない。
僕の事を持ち上げて、いい気にさせて、仕事頑張ろう!という気にさせてくれる人が重要なんだ。
そうすれば、営業成績があがり、会社がうまく回って、やったーとなる。

多少ミスがあろうとも、仕事に時間が掛かろうとも、そういう気持ちでいてくれる人なら、こっちももっと真剣に関わってやろう!と思います。

どうしても繰り返してしまうミス。「こうしたらどうかな?」とか「どうしたら直していけると思う?」と、やさしく寄り添おうとしても、ムスーッとされてしまうと、人として付き合いにくくなってしまう。
それって、従業員さんにとっても損な事なんだよ。

その動画の人も言っています。自分も思っています。他の資料とかでも目にします。
きっと恒久の事実だと思います。

「社長というのは従業員さんに可能な限りよい待遇をしたい」

そういう生き物なんです。先の自分の気持ちもそうです。
でもそれは「自分や会社を良くしてくれる人に」という前置詞が付かないといけないのです。
待遇をよくして迎えたからいい人になってくれる、なんてユメユメ思ってはいけない、と昨日同席した社長さんに言われました。

自分の事を大切に思ってくれて、会社のために働いてくれる人にどうして変な仕打ちができましょうか。
もちろん、そう考える人がすべてではないでしょうけど、おそらく真面目に仕事をして、まじめに申告・納税をして、まじめに営業活動をしている会社なら、望むのは1つ。会社の永続、そしてそうなる事で、従業員や社会にうまく還元できていくこと。
それに尽きるのではないでしょうか?

会社は利益がでれば税金で持って行かれます。
であれば、会社を好きになってくれる人、自分を好きになってくれる人、なつっこくて可愛げのある人に還元したくなるのが人間ですよ。
会社が従業員にできる還元といえば、端的にはお金です。福利厚生でもいいですけど。
そうなっていけば会社も幸せ、従業員も幸せ、社長も幸せ。と三方良しになるのですけど、零細がそのレベルに達するのって、地獄の苦しみを味わうんだな、と実感しております。

これから少しでも自分を上向かせていきたいとお考えの若人へ。
やはり滅私奉公・・・とまではいいません。従業員は従業員の幸せを考えてもらいたい。

しかし今までより、1つでもいいから自分にとって損と思っても、会社や社長に対して何かしてあげてください。
たぶんあなたの社長さんは、あんな風に見えても、地獄のような日々を送っているものです。死線をいくつも乗り越えて来ているはずです。あなたの前回のボーナスも、社長の個人保険を解約して払っている事だってあり得るんです。

朝、大きな声で明るくおはようございます、というだけでいいんです。それだけで社長は嫌ーな資金繰りの憂さが少し晴れるんです。
いの一番にタイムカードに突進していって打刻するんじゃなくて、身支度を整えてから打刻するだけでもいいんです。それだけで、何か気持ちいいものを見た気がするんです。
指摘される事に対してはつまらない顔をしてはいけません。「指摘する」という事は、するほうも大変な気の重さを乗り越えてするんです。真剣にこっちを見て、「ハイ」と言ってもらえるだけで、「言ってよかった」とホッとするんです。
間違ってしまったら、素直に謝るのです。謝る事を「自分の評価に不利に働く」とでも解釈しているのか、謝らない人や理屈を言う人がいますが逆効果です。「自分のミスをきちんと謝る事が出来る人」ほど尊敬に値すると思います。「すみません、次は気を付けます」と
ちゃんと言える人にどうして減給なんかできましょうか?むしろ評価は上がります。

そして一番大事なこと、絶対嘘をついてはいけません。「あいつ、ボンクラだからバレっこないよ」と思うのかもしれませんが、バレバレです。ただ単に、隠そうとしていることの「罪悪の程度」が低ければ敢えて指摘しないだけです。しかし評価はどん底に落ちます。
小さい会社ほど1人1人の信頼が大事です。

自分を律して、常に笑顔を大事にし、素直に接し、相手を思いやり、決して嘘をつかない。

こういう人が社員なら、世界に何万人いるかわからない社長業の人は全て、大喜びだと思います。
その中で頑張って仕事を覚えればいいんです。
仕事を覚えるのはできますが、今挙げた命題?についてはその人の資質によります。
自分を振り返り、自分は「こうではないな」、と感じたとして、「こう」できますか?
出来ないならきっと社員数人の零細には向きません。きっとあなたも向かないと思うでしょう。
そういう場合は大企業が合うと思います。個人の個性で癖も理解してくれた上で能力のみを判断してくれる、そういうのは「仕組み」が出来ている大企業ならではでしょう。

従業員を雇うということは「その人に時給3000円を払っていることです」と先の動画の人は言っています。
あなただって、他人にお金を出す側だったとしたら、ムスーッとした人より、いつもニコニコ楽しい人のほうが気持ちよくお金を渡せる、と思いませんか?
みんなでそうなって、みんながHAPPYになればいいですね。

ま、まとめるとこんな感じです。






とはいえ、



お互い人間ですから、従業員さん目線では全然違うと思います。
これを見た零細企業の社長さんは同意してくれる人もいるかもしれませんが、エンプロイイーからしたら猛反発、ブラック企業認定!かもしれません。


ま、普通そうでしょうね。

そんなこと、求められても・・・・と思って普通だと思いますし、それもわかります。




でも、ということは・・・?


ここに大きな思考の隔たりがあるとするなら・・・


マジョリティが必ず陥る問題がここにあるのなら・・・



その禁断の扉を先に開けたほうに幸せが来る、そう思います。


・・・たぶん、その扉は社長側からは開かない仕組みになっていると思います。
チャンスはそこにある、といったところでしょうか?
今日はこの辺で。

まだ風邪っぴき真っ最中にカキコしました。