きのうの死郎 | 木戸死郎復活の兆し

きのうの死郎

クリエイチブな仕事は息抜きが大事です。
そういってよくサボっています。

木戸死郎です。


え?今はさしてクリエイチブな仕事してないでしょ、って?

ふふん。

昨日はちょっと変わった仕事をしてきました。
VPのMAオペレーター、ちゅう仕事です。

VPとは!
Video Packageの略

あ、すみません。大した内容ではなかったですね。
ビデオのパッケージです。
要は企業や自治体などの紹介ビデオだったり、啓発ビデオだったり、記録ビデオだったり、まあ、そういった類のものです。テレビ番組じゃあないな。ま、そんなとこ。

取引先のビデオプロダクションさんで急に入った仕事?とかでオペレーターがいないから来てほしい、と言うこと。そんでヘルプで。

MAとは!
Multi Audioの略
音がいっぱい。
ん?直訳すぎるな。
映像に付随する音声について、現場音や効果音、ナレーション、BGMなどを効果的に配置して映像を盛り立てるお仕事。

昨日は近畿地方の大学で作った映像を南信のある博物館で流すわけで、そのナレーション録りとBGMやSE(効果音)などを組み合わせてビデオの音声を完成させるお仕事です。

一般の方もビデオの編集を自分のパソコンでやっちゃう時代になりましたが、まだまだ音声については聖域が守られているようです。
ノウハウが流出していないというか、そこまで手を掛けていないわけです。一般の方では。
カメラについてはデジカメ同様、プロ機でなくてもアマ機でかなり綺麗に撮れる様になりました。
編集も映像に特殊効果を掛けたり、文字を出したり、簡単ポンでできますね。
もちろん、効果の掛け方や文字の色や縁取り、出し方、ルールなど色々ありますが、そういうのは解説本もそれなりに出ているし、視覚的に直感で分かりやすい。

でも、音については難しいのよ。本当なら僕も音は専門外ですが、それでもいいから来て欲しいと言われるくらい音の作業は難しい。

ま、作業についてはともかく、立会い編集というのはいつもいつも大変です。
輪をかけて、学者先生と博物館学芸員さんがクライアントです。背後のソファからじっと見ています。
いやー、大変だったな。
察してください。どう大変だったか、を。

朝7時に編集スタジオに入り、PM3時まで仕事をし、PM4時に会社戻ってやることをし、20時にふたたび出発。24時に帰ってきました。
一日で終わっただけマシだ。疲れたよ。
おととい連絡があって「明日きゅうだけど入れる?」って。
お世話になっている会社だから無理繰り入れたけど、普通断るレベル。16時から20時までこっちで用があったからね。
だけど持ちつ持たれつ。死郎が頑張ればなんとかなるなら、やってやるしかないな。どうせ24時間営業だし。

でもね、慣れないスタジオの機材っていうのも疲れるね。てか、そこのシステムに触るのは初めてよ、僕。
それでもシャッチョサンである以上、うろたえずに対応しないといけません。
クライアントからしたら、そこのスタッフでしかないのですから、オロオロしては元請けさんに迷惑が掛かります。
この辺は渡世術とでもいいましょうか、いかに素人さんと良好な関係を持てるか?が肝心です。
この業界は変わりモンが多いので、その辺を履き違えてしまい、技術はあるのに成功しないと言う人は沢山います。
まあ死郎も十分変人ですけど。

と言うことで帰ってからリビングでPCをいじっていたら、いつの間にか寝てしまい、起きたら今朝6時でした。いかん、これでは死んでしまうし、腰もよくならない。

まあ、今日はそこそこにしておきますわ。

最後に。
一日掛けたこのVP。尺(長さ)はたった10分。
10分の作品の音声部分だけでまるっと1日掛かるのです。
プロのナレーターも来て、クライアント2名も来て、そうは言っても死郎さんもギャラもらって(注・どんなに働いてもお金は会社がもらうんであって、僕個人には定額しか入らない。滅私奉公だなぁ!自分)。
お金かかるんですよ。ビデオ作るのって。