手描きでした。
まるで写真のようで
「アッ描いているんだ!」と
感激した事があります。
最近入居されてきたおばあさん。
お部屋に恰幅の良い
正ちゃん帽と髭を蓄えた男性の
芸術家然とした肖像写真があります。
「それ主人やの。91で亡くなったの」
「看板描きしてたの。映画とかの」
これは凄い事や!と思い
同僚の若い子たちに話すも
「え~、手描きやったんすか~?」
の反応。
あの看板はいつからなくなったのでしょう。
ぼくが京都に出てきた頃はあったなぁ~。
シネコンが当たり前の現在は
確かに見かけないですよね。
世代によっては全く知らないのです。
あの看板も1つの文化だったと
言えるでしょう。
ベニヤに描かれた作品は
公開日毎に
上描きを繰り返され
保存されているものは
ほとんどないでしょう。
その意味では、はかない芸術作品です。
昔のような
単体の映画館が少なくなった今
大きな手描きの看板に飾られた映画館が
懐かしい風景になりました。