死者からの電話 | キドラの憂鬱と微笑

キドラの憂鬱と微笑

施設の介護の事 特に 認知症ケアの事
自分史 振り返り
ファンタジー文学

薬屋さんの営業の仕事を

している時、

弱小メーカーは

協力しあって

得意先の勉強会なんかを

開催していました。

気功の勉強会を一緒にしていた

メーカーの社員さんと

終了後に飲みに行きました。

彼は元銀行マンで

そこを辞めて

健康食品メーカーに

途中入社したという経歴の

持ち主でした。

「どうして銀行マンを

   辞めはったのですか?」

と聞いた時に話してくれた事です。

彼が担当ではなかったようですが

得意先の開業医がありました。

人柄のいい方で

担当ではなくても

お会いするといつも笑顔で

応対してくれたそうです。

何かと便宜を計り

彼も感謝されていたとの事でした。

ある日開業医から

銀行に電話があり

「いろいろ世話になりありがとう」

と彼と話したそうです。

へんな挨拶だなあ~と

彼は思ったそうです。

翌朝、

その医師が亡くなったのを

彼は知ります。

自殺だったそうです。

ところが彼が電話で話した時には

その医師はすでに

自死した後だったといいます。

彼のいた銀行とトラブルが

あったかどうかは分かりません。

経済的には苦しかったようです。

彼はその事を契機に

銀行を辞め今の会社に

入ったとのことでした。

もうすでに何年も前の話なので

ぼくの記憶もあやふやで

頭の中で脚色されている事も

あるような気もします。

ぼくが転職してから

転職先の同僚が

彼の会社に

営業をかけに行った事がありました。

話しを聞くと

彼はその会社の

かなり偉いさんになって

いるようでした。