人々が生活し生きていく上で
重要な事だと思います。
死を遠ざけて
生きていく事と真反対の位置に
追いやる事は
死に対しての無関心を生み出します。
それは生に対する無関心でも
あります。
生と死が脈絡を持って
存在しているという自明が
その無関心の中で
不明になってしまうのです。
死を遠ざける事は
現代の風潮です。
社会のあり様です。
怪談や幽霊ばなし、
妖怪などは
異界を身近に感じて
生への関心を呼び起こし
死を畏怖させます。
その脈絡の中間に老いがあります。
だから死を遠ざける社会は
老人も意識の中で遠くへ
追いやります。
「遠野物語」には
「デンデラ野」と「ダンノハナ」
という地名について
書かれています。
「デンデラ野」とは
年老いた者が
追いやられる場所ですが
昼間は元の集落に戻り
野良仕事をします。
仕事が終わると
「デンデラ野」に帰ります。
集落の反対側に
「ダンノハナ」と呼ばれる
墓地があります。
生活圏である集落の隣接する
一方に
老いた者達の「デンデラ野」があり
反対サイドに
死者達の「ダンノハナ」があります。
この様に
生活圏に隣接して
老いと死が存在しているのです。
僕が暮らす現代が
どこか殺伐とし冷ややかに
感じられるのは
死を遠ざけている
社会だからではないでしょうか?
死を畏怖する事が
生き生きとした社会を築く
必須条件ではないでしょうか?
そんな気がします。
自分自身が老いを感じる
年齢になってきたから
こんな風に考えるのかもしれません。