ドラゴンズの黄金時代をしっかりと支えてくれた、岩瀬投手と浅尾投手が引退されました。
ファンとしては本当に寂しく、残念です。引退のきっかけとして、岩瀬投手は慢性頭痛、浅尾投手は慢性肩痛などがあったようですが、そういった面では我々がもっと技術向上していればという思いもあります。
戦力的にはドラゴンズ、ずっとそうなのですが、黄金時代の「先行逃げ切り」が完全に崩れてしまっている。投手リレーとしては交代のたびにさらに良い投手が出てくる必要があり、2人はその象徴でしたね。
一番良い投手と2番目に良い(*お二人は他の投手よりも突き抜けているという点から、ほとんど同等ですが)投手が後ろに控えているのですから、相手チームとしては点がどんどん取りにくい感じになり、追い込まれていきました。
ドラゴンズは2013年くらいから明らかに逆転負けが増えている(*データを見ましても)感じです。失敗すると次の登板時に必要以上に引きずっている(=気持ちの面で)感じがしますし、悪循環になっています。
その点、お二人は気持ちの切り替えというか、次回登板へのもって行き方が上手いのでしょう。もちろん、技術的な裏づけが無いとできないことだと考えます。
岩瀬投手は西尾東という県立高校出身ですが、実は私の2つ下の弟(=豊橋南野球部)と何度か対戦しています。弟いわく、
「スゲぇバッティングの奴おったわ~。」
というように、打撃の方が際立っていたそうな。何球場か忘れましたが、バックスクリーンにホームランを打たれたそう(驚)。
浅尾投手は、弟(=豊橋南野球部→日本福祉大野球部)の10学年下の日本福祉大野球部出身。同校を初めて1部に昇格させてくれた剛腕としてヒーロー的な存在だそうです。
なので、我が弟の方が思い入れ、おそらく深いですね。(笑)
昨日の引退試合もお二人の人間性が表れていました。
実は、浅尾投手は引退試合をずっと固辞していたそうです。
CS進出に可能性がある限り、勝敗に関わる場面でのセレモニーを避けたかったのでしょう。最後、中谷選手へのボール。首を2回振ってのフォークボール。
これを見た瞬間、不覚にも私、涙が止まらなくなってしまいました(泣)。勝負って厳しいですね。松井捕手も最後はストレートで締めさせてあげたかっただろうと推察します。引退試合においてもおかれた状況を客観視し、フォークを投げた浅尾投手はやはり超一流です。
最後、岩瀬投手は「睡眠時間3時間」での登板だったそうですが、本当に優しさが伝わるエピソードでした。2人のハグの所でさらに涙腺が崩壊。(笑)
とにかく絶対に指導者になってください。ずっと、ドラゴンズの「宝」であり、「教科書」ですから。
せぼね研究室 院長 木戸健一郎
0523324171