「お風呂、入れて貰ってきていい?」

 

「うん、いいよ♪」

 

ホテルに入室して、手荷物をテーブルに置くや否や、

 

あたしは毎度のルーティンとしてメンズに自動止水でお湯張りに行かせるのだけど

 

タツキは2つ返事で快く入れに行ってくれたわね

 

その間にあたしは、ポイントカードを備え付けの機械に通したり、

 

空調の電源を入れたりだとかしていたわ

 

思い出して数え上げるのが恐ろしーぐらい、

 

これまでにセフレトライアルを繰り返して来たあたしだけど、

 

それでも毎回、トライアル受験生とホテルに入室して、

 

自動止水を待って一緒にお風呂入るまでの間を持て余して気まずいわね

 

これが相手のメンズが人見知りしないとか、

 

スモールトーク(世間話)に慣れた営業畑のメンズだったりしたなら、

 

こちらもつかの間のおしゃべりで盛り上がるのだけど

 

そーいう彼らでさえトライアルでは少なからず緊張するぐらいなのだから

 

それ以外のメンズだと、もーっとガチガチに緊張して、黙り込みがちなのよ汗

 

ま、これはよーやく最近になって、

 

あたしにも問題あったなと反省しきりのところなのだけど

 

そーんなメンズの緊張を少しでも解きほぐしてやるべく、

 

あたしも積極的にスキンシップとか取ってやるべきだったわねって

 

だけど!!

 

あたしはメンズとセックスするのは大好きだけど、

 

イチャイチャとするのは、あたしのこの性格上、

 

ムリだし、実際そーんなに好きでもないのよあせる

 

効率悪ーい、面倒くさーいというか!笑

 

ところが!!

 

このタツキはあたしが今までに出会ったトライアル生とは

 

まーったく毛色が違ったわね

 

彼はお湯を張りに浴室へ向かった後、そのまま洗面所で歯を磨き始めたの

 

ま、ここまでは他のトライアル生だってしたりすることよ

 

その後、どーんなに場数を踏んで女性慣れしたメンズだって、

 

セフレトライアルという名の、

 

目の前いるあたしから自分のセックスを査定されるという

 

前代未聞の状況に少なからず緊張して、いざ本番が始まるまで勝手が分からず

 

ベッドの縁に座ったあたしからお声がかかるまで、

 

多少なりとも緊張を感じつつ、じーっと大人しく礼儀正しく、

 

ソファーで座って待機してるって感じなのよ

 

それなのに!!

 

良くも悪くも空気を読まない、読めない、タツキってば

 

呼ばれてもいないのに、あたしと並んでベッドの縁に腰掛けたの

 

それどころか!!

 

「うーん、これじゃ、イチャイチャは出来ないな」

 

って、そーつぶやくと、勝手にあたしの背後に回って脚を伸ばして座り

 

あたしをバックハグしてきたのよ!

 

え?!

 

セフレトライアル史上、トライアル受験生が初めて取った行動に

 

あたしも少なからず驚いてしまったものの、

 

新奇性を求めがちなあたしは、

 

直ぐに「面白い!どれ、様子を見てやろー笑」って

 

何も言わずにタツキに合わせることにしたけどね

 

あたしが査定するトライアルなんだけど、そのトライアル受験生に

 

敢えてイニシアチブを取らせてみるのも面白そーだわって

 

それというのも、東京セフレ、

 

トーキョー・ラヴァーズ発掘のためのトライアルで

 

3人の受験生の中で唯一、フーマだけが有無を言わさず、

 

自らイニシアチブを取ってあたしをリードし、見事合格した実績もあっただけに

 

あたしばかりがセックスで毎度仕切るのも

 

いかがなものかって思っていた矢先でもあったしね

 

さて、タツキはあたしの背後に回り、腕を回して来ると、

 

臆することなく、むしろ手馴れた感じで服の上からあたしのおっぱいを揉み始めたわ

 

巷では百戦錬磨の女とその名をとどろかせていよーとも

 

実はあたし、こーやって服の上から愛撫をされたことがほどんど、ない笑

 

それというのも、今は夏場で化繊の薄ーいワンピースだったからいいものの、

 

元々は着道楽のあたし、

 

例えば冬場のセーターの上からそーんなことをされた日にゃ、

 

毛玉が出来てしまう懸念ばかりが先立って、

 

せーっかくの愛撫に集中出来やしないどころか

 

むしろ、相手メンズに軽ーく殺意さえ覚えてしまうわって、

 

これまでにいーっさい許してこなかったところがあったわけだから

 

だから!!

 

そーいう毛玉の恐怖から解放されてる今、 こーして服の上から愛撫を受けることは

 

 あたしにとって新鮮どころか、まさに斬新な行為であって、

 

「へぇー、ほぉー!びっくりって、

 

あたし自身も積極的に楽しんでいるところがあったわね、笑

 

しかも!!

 

タツキのヤツ、ここに至るまで、空気を読まない、読めない、

 

ポンコツ臭魂をプ〜ンプンって漂わせていた筈だったのに

 

いわゆるイチャイチャ恋人ごっこモードに入った途端

 

次から次へとポンポンと、んまー、淀みなく甘ーいセリフが出てくること!笑

 

「ふぅ…いい匂いがするね」

 

そー言って、あたしの髪に顔を押し当てて来たかと思うと

 

そのままうなじに唇で触れてみたり、

 

もちろん、その間も服の上からあたしのおっぱいは揉んだまま

 

「ふぅ…おっぱい、大きいね…」

 

いやー、そーんなこと、ないと思うんすわー!汗

 

多分、今、おたくが揉んでいらっしゃるのは、

 

ブラに仕込んだ分厚いパットかと、笑

 

そ、ホーントに遊び慣れてるメンズは、

 

そのハズレに当たるかも知れなーい可能性を熟知してるもんだから

 

ブラをつけた胸を真正面から揉むのではなくて、

 

乳房を下から手で掬い上げるよーにして揉むことによって、

 

いかなる状況下でもナマ乳房の感触を

 

手のひらで確かめるかのよーに揉むんですけどね、笑

 

…なーんて、人知れずついついツッコんだりしてもいたけどね、笑

 

だけど!!

 

こちらの照れ臭い反応など、今度はいい意味でその空気を読まない、

 

タツキは照れることなく臆することなく、

 

どんどんとあたしを褒め殺してくれたのね

 

そ、こーんなときにこそ、空気を読まない、読めない男って最強だと思う!笑

 

だって、そーいうタツキの堂々とした褒め殺しが

 

いつしかあたしにも染み渡ってきて、気が付けば、

 

あたしはすーっかりタツキのペースに飲まれていたわけだから

 

なるほど、こーいう言葉プレイなら悪くない!

 

ほら、言葉プレイって言うと、

 

とかく女性ばかりが貶められるセリフを連想しがちだけど

 

ハッキリ言ってあたし、あれはキライなのよねーえー

 

聞いているうちにイライラムカムカとしてくるのよ!

 

「気持ちいーんだろ、ほら、声に出して言ってみろよ」とかね

 

「ふ、ふざけんなッー!お前は一体何様のつもりだッ?!ムカムカムカムカムカムカ

 

このキデ様にそーんなぞんざいな物言いしくさってからに、

 

このままただで済むと思うなよッ?!ムカムカムカムカムカムカ

 

って、あたし、マジでブチ切れムカムカすると思う、笑

 

そ、だから、言葉プレイは使う文句はもちろん、

 

その相手にも十分気をつけましょーって話ね、笑

 

さて、そーやってタツキの褒め殺しの甘ーいラブラブ言葉や愛撫で

 

あたしはすーっかりタツキに手なずけられてしまった後、

 

彼はそれを見計らったかのよーに、あたしの顔を自分の方へと向けると

 

まずはそっと静かに唇を重ねて来たのよ

 

あたしはされるがままにタツキのキスを受けながら

 

なるほど、ホーントに初心な恋人にでもなった気分ラブラブ

 

うふふ、これも味変としてたまには悪くないわって酔いしれていたわね

 

だけど!!

 

その後、直ぐにそのつかの間の甘美だった戯れも

 

思いがけない形で突如、幕を下ろされてしまうだなーんて、

 

まだその時はぜーんぜん思いも寄らずに、ね…

 

 

to be continued...

 

 

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