これまた、先週１週間に及んだ、
出張で東京に滞在したときの話になるのだけど
東京でのセフレ、トーキョー・ラヴァーズ発掘のために
あたしは3件のトライアルを計画していたのね
1人目は、この連載記事の初回で話した、大手町ボーイ（26）だったでしょ、
2人目は、あたしの「腹心の友」T嬢の前カレ、フーマ（25）
それから、3人目は…そーね、候補者Aとでもしておきましょ
この、候補者Aについてなのだけど、なぜかあたし、この彼とはトライアルどころか
彼はトライアル会場の、パレスホテル東京
にまで
やって来ないという強ーい予感
が
どーにもその日の朝イチから…いいえ、前日から振り払えずにいたのね
あたしはどーにも胸騒ぎがしたものだから、トライアル当日の昼下がりに、
この候補者AにLINEを送ってあったのだけど
それに対して夕方前ぐらいに返事があったものだから一応ホッとしていたのね
あぁ、あたしのあの「予感」って、単なる思い過ごしだったのねって
だけど！！
休日出勤してるという彼は、仕事が押して、
まずは当初の待ち合わせ時刻より１時間ばかり送れる見込みと連絡があったの
そんでもって、次は、
パレスホテル東京の最寄り駅「大手町」で降りるべきところを
どーいうわけか間違って「大門駅」で降りてしまい、
今から慌てて引き返すと連絡が来たかと思いきや、今度は、
「急に激しい腹痛に見舞われてしまい、途中下車してトイレに駆け込みます
」
って、それっきり、音信不通になってしまったの！
ちなみに、翌日、この候補者Aから「そのままトイレで寝入ってしまってた
」
という、謎の言い訳LINEを頂戴したけどさ、笑
あたしはこれは、どーやらM神様の、
どーしてもこの候補者Aとは会わせまいという
強ーい力、意向が働いているなと苦笑せずにはいられなかったわ
おまけに紹介人のT嬢からも、
「この候補者Aは、最近、経験人数をうなぎ登りに稼いでるということで
すーっかり調子に乗っちゃってて、
あたしのことも馴れ馴れしく『与（くみ）しやすい女』扱いしてきて
ちょーっとばかり目に余るんです！
キデさん、どーかヤツのその鼻っ柱をへし折ってやってください！」
って、冗談交じりにもそー言われた経緯もあっただけに、
うふふ、わざわざあたしがその手を煩わせるまでもなく、
ひょーっとしたら、M神様がお灸
をすえちゃったのかもねー、
あるいは、苦肉の策の上の、ドタキャンの言い訳だったか…って知らんけど、笑
ま、先日、東京でそーんなアクシデントがあったもんだから、
「意気投合して今夜直ぐに会うことになった、タツキとやらは大丈夫だろーな？
無事に会えるだろーな？またドタキャンの憂き目を見ることはあるまい？」
って、ついつい身構えてしまったわ
だけど！！
タツキとは無事敢えて、和やかに交わり合ってるビジョンが浮かんだから
ま、大丈夫でしょって、あたしもじきにそれほど気にならなくなったけどね
さて、遅ればせながら、ここでタツキについて説明すると、
34歳、独身の彼は、鉤鼻で目鼻立ちの整った、
細身のクールな感じのイケメンさんだったわね
「あら…イケメンさんなのね！」
って、挨拶するなり思わずあたしが洩らしてしまったぐらいよ
今どきのメンズにしては珍しい、モンチッチみたいな、ベリーショートヘアーに
ダークカラーのジーンズとプレーンな白Tシャツがいかにも小憎らしい
そーね、シャレオツな美容師さんっていで立ちかもね
職業はあんまり具体的に教えてくれなかったけど、
ひょーっとしたら、アパレル系のお仕事してるのかも
ま、それぐら雰囲気があったというわけよ
尤も、あたし好みじゃなかったけどね、クール系過ぎてね
そーんな感じでさもモテそーなのに、
なぜ出会い系サイト…いいえ、今どきの平成メンズは
己の容姿の良し悪しに拘らず、内向的で自意識過剰だから
ナンパの類をほとんどしないのよね
だから、都会だろーと田舎だろーと、
いわゆる最近の若者は「マッチングアプリ」で
男女の出会いを簡単に調達してしまっているの
そ、まるでUberEATSでオーダーするみたいにね
おまけに、タツキは結婚願望がまーったくないときたものだから、
さすがに現在の、いわゆる「結婚適齢期」では
おいそれとはステディな相手を作れないともこぼしていたわ
気が付いた時には、最適な結婚相手としてからめとられてしまうからって
でも、これもちょーっと地域差があって、面白い！
そもそもあたしに近づく若造メンズは結婚願望がないからこそ、
後腐れのない、おまけにエロい人妻ときた、あたしを選ぶのだと思うのだけど
それにしても、地方メンズはバツイチ独身も含めると、
やたら結婚願望がないメンズが多い！
一方、都会メンズは、バツ４だろーと、
依然として結婚願望が衰えずにあり続ける！
思うに、それってば、田舎だと結婚して親との同居とかあったりして、
結婚したその日から、
「The 結婚のシビアな現実
」が待ったなしで始まるせいかしら？
その点、都会では往々にして口うるさい親兄弟は地方にいるから、
しばらくは新婚2人っきりの甘ーい生活を満喫できるもんねー
おまけに、都会はカップルで楽しめるアトラクションもいーっぱいだしねー
そ、都会では子供が生まれるまでは、結婚ってば嬉し楽し♪の同棲の延長なのかもね
さて、タツキはこれまでにも彼女がいたときには基本的には１穴主義で
それでも埋められない強ーい性欲を感じた時にだけ
風俗にこーっそりと通ってたと言っていたわ
彼女がいても、適度に風俗でガス抜きをしたりしたものの、
それでも、ま、フツーに真面目な部類のメンズに入ると思うわ
だけど！！
このタツキについて、特筆すべきは、初対面で緊張していないどころか、
のっけからずーっとタメ口で、その余りにの馴れ馴れしさに、
ちょーっと、こちらも戸惑ってしまったぐらいよ
だって、平成メンズは時としてこちらが辟易してしまうぐらいに
折り目正しくよそよそしく、こちらがどーんなに親し気に話しかけても
セックスした後でも、ずーっと敬語だったりするもんねー
てーっきり、平成メンズってばそーいう人種なんだって
こちらも思い込んでいたものだから
それだけに、タツキの落ち着き払って、良く言えばフレンドリーともいえる物腰に
あたしも最初は「陽キャ」の女慣れした遊び人なのかなって思っていたぐらいよ
だけど！！
ま、それはないわね、笑
執筆するにあたり、タツキの言動を思い返してみたら、
妙に女慣れした感じで態度が馴れ馴れしくはあるけど、
だからと言って、和やかな雰囲気作りのため気を利かして
タツキから話を振るなーんてことはぜーんぜんなかったし
そ、良くも悪くも単に空気を読まない、読めない、
マイペースなだけの男だったわ、笑
見た目ほどには女にはモテないし、女性経験だって意外と少ないかも…笑
うむ、こいつも紛れもなく「陰キャ」メンズ認定ー！
「陰キャ」メンズにしては、ちょーっと変わり種ではあるけれど、
どれどれどーんなヤツなのか、お手並み拝見と参りましょ
そこで、あたしは助手席からチラリとタツキの股間辺りを見たけど
うーん、まだ勃起している様子はナシ！
そーんなに言うほどには精力絶倫でもないのかもね
ま、これもトライアル受験生、あるあるだわね、笑
大体男ってば、己のことしか知らない、井戸の中の蛙🐸みたいなもんで
自分だけが世界で１番性欲が強いと思ってる
ちなみにその根拠は、直近でのオナニーの回数！笑
オナニーと実践でのセックスとは別モンです！
そこ、是非とも切り離して考えよー！
そ、まさにここ「テストに出る！」ってぐらい重要だからね！
そんでもって、性欲の強さ＝精力絶倫 だと
どーにも意味を履き違えてしまっている節もなきにしもあらず
さて、毎度おなじみの受験会場、ホテルKへと向かう道中、
あたしはこれまでの受験生らとは明らかに毛色の違った
タツキを興味津々で観察していたわね
その好奇心が直ぐに落胆に変わってしまうことをまだ知らずにね
後日、そのあたしの落胆の経緯を知って、あたしのセックスアドバイザーの
みやび性愛大師は驚きを隠せない様子でこー仰ったのよ
「キデさんは、ハルト師範代、フーマさんとか言った、
どうにも『陰キャ』メンズと相性が良過ぎる傾向があります
タツキさんも『陰キャ』でしたしね…
キデさんには酷なアドバイスかも知れませんが、
その『陰キャ』メンズとセックスする際は、
どうぞ感じ過ぎないように気をつけた方がよろしいかと思います
それぐらいしか今は適切なアドバイスが思いつきません
それぐらい、キデさんみたいな、
エネルギーの強い女性は異質で存じ上げません…」
to be continued...
