あたしが、こーして夫に関する連載記事を書いている今、
それは奇しくも夫が、瀕死の状態で救急搬送されてからちょーど1年後のこと
わざとメモリアルとして狙って書いたわけじゃなく、
夫についてはこちらも全然書くつもりもなかったのに、
それが気が付いたらここまで長ーい連載記事になってしまっていたとは、
まさしくあたし自身も予想外のことだったわ
そー言えば、ここ数日間、夫に関して、不思議なことに
実に腹立たしー出来事がずーっと続いていたの
夫は元々、おととし発症した脳梗塞の後遺症で、
ちょーっぴり右手が不自由になったのと
認知力テストにおいて、特に異変は見られなかったものの
あたしが夫と接して話をしているうちに、
数字認識に関してどーしても違和感を払拭出来ずにいたものだから
再度、今度は数字認識に特化した認知力テストの実施をお願いしたのね
そんでもって、その結果について、当時の主治医曰く、
「やたら難しい漢字だけは全問正解で読めたのに、
数字の認識能力には難が見られる」
って、それもその筈、具体的には4桁以上の数字を記憶出来ないものだから、
11桁もある、携帯電話の番号を復唱することが出来ない、
「６」という数字を本人は「６」と読んでいるつもりでも、
実際に口では「９」と読み違えてしまっていたりだとか、
問題が出て来てしまっていたの
だけど！！
これはあたしも大いに同感、当時の主治医も言っていたことだけど、
数字の認識に多少難があるからって、失敗を恐れて何もさせない、
何もせずに引きこもっているのではいけない
これまで日常で当たり前に出来ていたことを同じよーにさせることによって
それが日々のリハビリの積み重ねにもなる
だから！！
あたしは、夫と直接関係のある、一部の役員にはこーいう夫の現状を伝えたし
脳梗塞発症後、ちゃーんと適性検査にも合格して、自動車の運転も再開させたから
職場に速やかに復帰させたわ
そんでもって、そのうちに携帯電話の11桁の番号だって
再びどーにか復唱出来るよーになったみたいだったし
だから当然、今回の敗血症性ショック治療後も、
恐れていた人工透析の必要はなくなったし
不穏な高熱も完全に引いたし、ずーっと寝たきりでおぼつかなかった足腰も
短期集中のリハビリで完全に回復したから、
これまでと同じよーに職場復帰させたのね
ところが！！
そーんな2度に及ぶ大病を経た3年目の今、
職場でやたら、夫の数字認識違いによる凡ミスが連日途切れることなく発生して
何せ人手不足で2人きりの職場なのものだから、
夫のミスがあたしの仕事に直接深刻な影響を及ぼしていたの
そりゃあ、最初はあたしも夫の状態を熟知しているだけに、
サラッと夫にミスを指摘してはサッと訂正して対応していたものの
その修正、訂正によってその分、こちらの仕事も処理が遅くなることは言わずもがな
夫のミスで迷惑をかけた、関係者各位からの電話にあたしは謝りっぱなしで
こーも連日欠かすことなく続くと、さすがにあたしの堪忍袋の緒も切れて
ついに声を荒げてしまったのよ
「もう、いい加減にしてよ！！
自分が数字認識に難があることぐらい知ってるでしょ？！
特に重要な数字入力の時は、あたしにダブルチェックしてもらうよーにって
あれだけ言っても、なぜそれが出来ないの？！
大体、知ってた？あんた、案内状を作成するときも、
大抵日時が間違ってばっかりなんだから！！」
そーしたら、例のごとく、驚異
＆脅威
の鈍感力の持ち主の夫のヤツ、
こんだけあたしから怒鳴られても、いーっさい悪びれることなく、
「検算を頼もうとしたときに、お前はいなかったから仕方なかった…」
とかって、ブツクサと言い訳をし始めやがる！
だけど！！
あたしも心底ブチ切れて
いたものだから、
夫のそーんな反応はとうに織り込み済みだったせいもあって
それに怯まず、とうとうと夫に言って聞かせてやったけどね
夫からしてみれば実に他愛ない凡ミスだったかも知れないけど、
あたし以外にもどれだけ多くの人たちがそれで迷惑を被っているかについて
すると、せいぜいあたし1人がブチ切れてるぐらいなら、
それはお互い様だろって開き直っていた夫も
さすがに心なしかしゅんと落ち込み、応えたかのよーだったわ
あたしはそれを見て、自分でも意地が悪いとは思ったけど
「フン、ざまーみろ！」ってちょーっぴりだけど胸のすく思いがしたの
だけど！！
そーんなあたしをあざ笑うかのよーに、
今度は夫の番だと言わんばかりの、彼の逆襲
が始まったのよ…
to be continued...
