フミヤとあたしはホテルの部屋に入り、ベッドの縁に腰かけると
前回のセフレトライアルとは打って変わって、
フミヤってば、あたしの肩に手を回すと直ぐにキスをしてきたわ
もちろん、その間だって、時間をムダにはしませんよ
だって、大人の情事ってば、限られた時間との闘いでもあったりするわけだから
だから、自動止水で止まるお風呂のお湯をフミヤにあたしは既に張らせていたわけ
そんでもって、この自動でお湯が止まるまでの間に見せてくれる
メンズの性癖、趣味嗜好も多種多様ね
前回のセフレトライアルでは、あたしにキスを仕掛けてくるときも
フミヤってばどこか遠慮がちで様子見的なところがあったものの
今回はそんな物怖じしたところは全然ない…どころか、
おぉ、フミヤってば隠れた、Good kisser（キス上手）だったのよ！！
あたしは、思いがけない、
フミヤの上手な舌遣いにうっとりと酔ってしまっていたわ
うふふ、なかなか引き出しの多い、魅力的なメンズじゃないの！
「男の一仕事として始終男側の目線だけでセックスをするのか、
それとも始終女性に寄り添った慈愛に満ちたメイクラブをするのか
そのどちらのセックスをするのかについては
そのメンズとキスをしてみたら大体見通すことが出来る、
そんでもって、後者のメイクラブをするメンズは
Good kisser（キス上手）であることが多い！」
フミヤってば、まごうことなき、後者タイプのメンズだったのよ！
うふふ、まずGood kisser（キス上手）の条件は、
舌の筋肉が驚くほどしなやかで柔らかい！！
それはディープキスで舌を少し絡めた途端に直ぐに分かってしまうわ！
そ、舌の可動域、稼働力が全然違うの！
何て言うのかな、そーじゃないメンズの舌が二輪駆動の２WDだとしたら
Good kisser（キス上手）の舌は明らかに四輪駆動の４WDだわね！
だから、もりもりとパワフルな舌の動きをしてくれるわけよ
その舌だって、舌全体をしなやかに使って、
風呂敷みたいに広がったり畳まれたりを絶えず繰り返しているの
おぉ、その具合で、あたしの舌をくすぐったり、包み込んだりしてくれるのよ
泡立て器がまるで液体から生クリームを巧みに撹拌（かくはん）して
やがて角の立つ生クリームを仕上げるよーに
あたしの口の中で、Good kisser（キス上手）の舌は、
シャーっと目まぐるしく高速回転してる
そんでもって、Good kisser（キス上手）とあたしの舌とが織りなすハーモニーは
完璧なまでにタイミングや音律が一寸たりともズレることはまずないの
あたしとGood kisser（キス上手）が求めるものってば大抵一致して
あるいは多少違っていたとしても、
直ぐに軌道修正して合わせることが出来るわ
それに引き換え、Bad kisser（キス下手）
ってば、
おぉ、まずその舌っては絶望的にカチンコチンで冷凍されたタンみたい！
そーよ、カチンコチンなのは、Pだけで結構よ！
その硬さでもって、こちらが舌先でつんつんと刺激しても
やっぱ、どーしても反応が鈍くなっちゃうよね、動きも一瞬遅れるというか
そんでもって、本人も何せ舌が硬いものだから、その分感度も悪いというか
そんでもって、下手にセックス・テクを自慢したり、
華麗なる性遍歴を披露する輩に限って、
まー大体、Bad kisser（キス下手）率高いわね
それは、なまじ女体、女の生態を知っているだけに
遠慮して相手の女性に積極的にキスを仕掛けないどころか、
むしろ全然キスをしないからよ
そ、だから意外と彼らはキス慣れしていなかったりするの
うふふ、どんなにキス好き、キス魔であることを自称したとしてもね
だからなのか、決まって彼らの舌はカチンコチンと相場は決まっていたりするわ
そ、だから意外と、女性経験は少なかったとしても、
少数特定の女性と丁寧にお付き合いしてきたメンズの方が
相手の女性の好み、要望とかもしーっかりと吸収していたりなんかして
思いがけなくGood kisser（キス上手）で
愛撫も女性好みの、掘り出し物
だったりするのよ
そ、だから、キスを一度して見ただけで、
あたしはそのメンズのセックスにおける傾向が見通せるってわけ
さて、今回もキデ節を炸裂させたところで、
キスから後のフミヤとあたしのメイクラブの続きは次回
それでは、またね～
