「…キデさん、ですか…?ボク、フミヤです…」

 

「キデです、こんばんは」

 

「キデさん…キレイな方ですね、緊張します…」

 

あたしとフミヤは、このブログでも何度も登場したお馴染みの待ち合わせ場所、

 

あたしの自宅マンションのすぐ近所にあるスーパーの駐車場で落ち合うと

 

彼の車へ向かって一緒に歩いて行ったのよ

 

うふふ、緊張している割には、やっぱ手馴れているわね…

 

確かに彼はあたしの隣で緊張のせいか、少しおどおどしているところもあるけど

 

それでも、会うなり開口一番、

 

バッチリとこーして、お世辞も言ってくれるんだから

 

ん、やっぱ、実際会ってみても、なかなか可愛いーメンズじゃないの!

 

だけど!!

 

やっぱ玉に瑕(きず)で、唯一残念だったのは、

 

あたしに会いにわざわざ高速1時間も飛ばしてきたこともあって

 

会う時刻遅く、別れる時刻早いと言うことよ!

 

あたしたちは19時半に会って、21時にはホテルを出なくてはならない

 

あたしは帰り支度にそれなりに時間がかかってしまう方

 

それを加味すると、あたしたちがメイクラブを楽しめるのは正味時間がいいところ

 

あたしはホテルへと向かう道中で、

 

限られた時間でセックスを目一杯楽しむための段取りを人知れず考えていたわね

 

それから、実を言うと、フミヤはこーして会ってみても可愛いメンズではあったけれど

 

でも、もー2度目はないかなと思ったりしていたの

 

だって、そーでしょ、彼は一言で言って、遠方に住む既婚者だから

 

こちらが会いたいときになかなか会えない、せいぜいがいいところ

 

うーん、それではセフレメンズとしてはかなり条件、効率が悪すぎるのよ

 

だから、これが最初で最後の逢瀬かなと割り切っていたところがあったわ

 

さて、あたしたちはあたしがセフレトライアル実施会場として指定するホテルへと着くと

 

少なくともあたしは少しはやる気持ちでホテル部屋につながる階段を登ったの

 

そんでもって、部屋に入るなり、フミヤにお風呂のお湯を張らせると

 

自動止水で出しっぱなしのお湯が止まるまでの間が、

 

慌ただしいけど、あたしがいつでも相手のメンズを知るためのおしゃべりタイムよ

 

今となっては何を話したのか、もー全然覚えてなんかいやしないけど

 

でも、フミヤの始終ソフトな物腰、ゆったりとした話し方をしつつも

 

はっきりと言いたいことはちゃーんと伝える、

 

そんなところがとても印象的だったのを覚えているわ

 

そーやって和やかに話をしている最中に

 

お湯を張る音がピタリと止まったことを合図にあたしたちはそれぞれ服を脱ぎ始めたの

 

あたしだってこの時にさりげなく相手のメンズの体つき、Pチェックをするけど

 

もちろん、それは相手のメンズだって同じこと

 

あたしはそれを意識して、観賞用のランジェリーを仕込んでいるわ

 

これは彼と何度か逢瀬を重ねるうちに気付いたことだけど、

 

どーやら、フミヤは特にランジェリーフェチと言うわけでもないみたい

 

だけど!!

 

あたしがたまたま網タイツを履いて来た時だけは

 

珍しくフミヤってば食いついて来たわね笑

 

「あー、網タイツだー!」

 

彼は目ざとくロングタイトから覗いた網タイツのあたしの足先に気付き

 

それからあたしがスカートを脱いで網タイツ姿を見せると

 

彼はあたしの隣に座り、文字どーり、あたしの網タイツの脚に目が釘付けだったわ

 

「そ、この網タイツ、少し質の悪い、

 

プレイ用の安価なものなら直ぐに手に入るけど

 

こーやっておしゃれ用で質のいいものはなかなか出回っていないのよ

 

だから、あたしネットで見つけて買い占めてやったわ

 

20年前ぐらいにめっちゃ流行ったじゃない?

 

その時は猫も杓子も履いていたのにね」

 

「…?」

 

きょとんとした顔でフミヤはあたしの顔を見たの

 

「あ、そっか、20年前はまだフミヤはいたいけな中学生ぐらいで

 

網タイツなんて縁がなかったか…笑」

 

「僕、欽ちゃんの仮装大賞の番組でアシスタントの女性がバニーガールスタイルで

 

まさに網タイツを履いていたのを目を皿にして見てたよ

 

だけど、女性アシスタントがバニースタイルじゃなくなって哀しかったな」

 

「うふふ、バニーズバーに行けば、楽しめそーね、笑」

 

さてと、話をセフレトライアルに戻しましょ

 

あたしはわざとゆっくりと思わせぶりに洋服を脱いで、

 

フミヤにも自分の裸体を見せつけた後で

 

あたしもどれどれって、彼の手前、さりげなさを懸命に装いながらも

 

彼のPを拝見させてもらったの

 

ん?

んんんんんんんんんー????

え、あれってば、一体どー言うことなのかしら?

 

あたしはフミヤPを見て、軽く混乱うずまきしてしまっていたわ

 

えっと…あれってば、中折れしているのかしらん?

いやいや、それにしては

何かPが伸びている感じもするし…

ん?

んんんんんんんんー????

 

未知なる、新種、珍種のPとの遭遇に

 

思わず見てはいけないものを見てしまったかのよーに慌てて視線を逸らすと

 

あたしは一人目をぱちくりさせながら、キャミを脱いでいたわね…

 

to be continued...

 

 

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