穏やかに風が吹きそよぐ五月晴れの小名浜港。
護衛艦 《いかづち》が、早朝の5号埠頭に接岸しました。
《いかづち》は、海上自衛隊横須賀基地所属の護衛艦。むらさめ型護衛艦の7番艦で、艦首に62口径76mm単装速射砲を1門、後部甲板に対潜哨戒ヘリ搭載可能の格納庫などを装備し、その任に当たっています。
きょうは一般公開に先立ち、接岸と同時に十数名の関係の方々とともに乗艦を許され、広報担当幹部の方から各装備品の説明は勿論、艦橋や機関室など丁寧にご案内いただきました。
ご案内いただきながら、あの震災直後の自衛隊の活動や現在の日常活動、そして今、この瞬間も、私たちが乗船させていただいているこうした艦艇広報の一方で、別の護衛艦が我が国の領海防衛のために海上での哨戒活動を続けていること。
「一般の市民のみなさんがそういった自衛隊の活動があることを意識せず、今今日という日を平穏に終えて、また平穏な明日があることを担保するために自衛隊は活動を続けてまいります。」
「そのためにも、私たち自衛隊の活動にご理解をいただきたい」
とお話されたのを聞き、胸をえぐられるような感動と感謝の気持ちが湧き上がり、改めて、私たちの国のこの自衛隊の有り様についての憲法議論を冷静に、しかし着実に前進させる必要性を感じたところです。
下船の際には、艦長以下幹部乗員の皆さんから”帽振れ”でお別れのご挨拶までいただく歓待を受け、密度の濃い自衛隊と自衛隊員の方々とのふれあいの機会となりました。