ペナンにて、支社長が嵐で吹っ飛んだ。 | 海峡kid.の函館ちゃんちゃんこ物語

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 熱風ペナンの物語91「Now the storm is coming !!」

 

資料室での海峡男とTANの秘密会議。

 

経理のTANの情報では、

キムタコのK.カンパニーは、あちこちで詐欺行為を働いていたことがバレ、

もう、身動きが取れない状態だそうだ。

 

この情報をどうやって支社長の長部に伝えるかだ。

 

普通に言っても、彼は信用しないだろう。

とりあえず、今日一日は猶予を与えて、明日は、

「The storm is coming!」

と言って、TANはニヤリと笑った。

 

 

ところが、二人が資料室からオフィスに戻ると、長部が待っていて、

K.カンパニーから、契約を早くしたいという連絡が来たという。

海峡男とTANは、また支社長室に入った。

 

 

支社長室に入るなり、長部は、

「K.カンパニーは何を急いでいるのだろう?」

と、率直に疑問をぶつけてきた。

 

海峡男は、

「きっと、キムタコいや鬼村琢実は高飛びする気ですよ」

と、ストレートに言い放った。長部は驚いた顔をして、

「た、高飛び?」

と、身を乗り出してきた。

 

海峡男は、

キムタコのK.カンパニーが、あちこちで詐欺行為を働いていたことがバレ、

もう、身動きが取れない状態だという、TANの情報を話した。

TANもうなずいて、

「そうそう、All my friends were saying. 」

と話した。長部は、

「そんな馬鹿な!」

と言って、すぐに携帯を出して電話した。

キムタコに電話しているらしい。 

少しして、怒ったようにして電話を切った。

「どうして出ないんだ!」

 

 

今度は、デスクの上にある電話を取って、

「あっ、PJの長部だが、社長はいるかね」

K.カンパニーに電話したらしい。

 

「えっ!・・・Police?・・・」

長部は、素っ頓狂な声を出して、そのまま絶句した。

電話の相手は、また話をしているらしく、

長部は、黙って聞いていた。

海峡男たちが思っていたよりも早く、ことは進んでいたようだ。

 

「Now the storm is coming!」

TANは、海峡男の顔を見て小声で言った。

海峡男は、小さくうなずいた。

 

 

続きます