ペナンの抜群に美味い料理のような、怪しい匂いが・・・ | 海峡kid.の函館ちゃんちゃんこ物語

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 熱風ペナンの物語85「経理部長TANの話」

 

 

南海の楽園プーケットから帰ってきた海峡男、

心も体も頭もお尻も、全てリフレッシュ。

しかし、ペナン支店では、大変な問題が持ち上がっていた。

 

支店長の長部が、問題の多いキムタコこと、鬼村琢実のK.カンパニーと

契約を結ぶという。

海峡男は、

キムタコの話を、長部と一緒に聞いたという経理のTANのところに行った。

 

 

TANは、海峡男の顔を見るなり、苦渋の表情を浮かべ、

「大変なことになった。Bossはだまされている」

と言いだした。

 

TANの話では、

キムタコは、現地の経理仲間の間でも評判が悪く、

詐欺まがいの商売をしているという噂もあるという。

実際に、被害に遭っている会社もあると言うことだ。

 

今契約しようとしているのは、会社の設備工事に関してだが、

TANいわく、今まで取引のあった会社で行こうとしていた矢先に、

突然、キムタコが割り込んできて、

それを長部が、いたく気に入って決めたという。

 

TANから見て、明らかにずさんな契約で、

とんでもないことになることは目に見えているそうで、

明らかに、長部がだまされているようだということだ。

 

TANが、そのことを長部に言っても、

「おれが、この契約を断るわけにはいかない」

と突っぱねたという。

もしかしたら、

何かを、キムタコと支店長が企んでいるのかも・・・

というのが、経理からみた感想だ。

 

TANは、ペナンの企業の中でも指折りの有能な経理マンだ。

現地の事情に詳しいのはもちろんだが、経理そのものの事務処理や

アイディアは、海峡男も五目くらい置いている。

 

 

「ありがとうTAN」

「何やら、ペナン料理のように、抜群に美味いが、怪しい匂いがするぞ」

海峡男は、TANにそう言って、経理の部屋を出た。

 

仕事は山積みであったが、

事務処理能力に長けている海峡男にとっては、朝飯前!であった。

 

夕方、いつものように仕事を終え、家に帰った。

そして、シャワーを浴び、窓辺に座った。

「ふう、この瞬間は、プーケットと変わりないなあ!」

 

 

海峡男は、夕日を眺めながら、Tiger Beerをコップに注いだ。

 

 

続きます