ネタ提供ありがとうございます。
ディープなお題を頂戴した。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
先日、神戸の病院で、大腸内視鏡検査を受け
大腸がんと診断された患者が
予約日に診察を受けなかったためにそのまま見落とされ、
一年後に他科の入院時に進行がんとして発覚しました。
私は検査を受けたのに結果をききにいかなかった
患者の自己責任だと思いますが、
ネット上では病院が悪い、患者が悪いと意見が分かれています。
この件についてどう思われますか。
朝日新聞の記事 ↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/510cf1edb4fd3937ad52fe3c53bfbd13c004d2e8
個人的にこの病院には大変お世話になっていてモヤモヤしています。
ご意見をおききしてスッキリしたいです。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
大病院あるある。
科ごとに業務連絡が縦割りなんで
往々にして検査の結果が宙に浮く、というね・・・
ほう（報告）・れん（連絡）・そう（相談）
が大事なのは
何もポパイだけではないのだ。
個人的には検査の結果、聞きに来いや！思いますが
そこは医師免許、そうはいかの金玉なんですなー
医師免許はよほどのことがない限り
取り上げられることはないし
取り上げられても停止されても
じっと待ってたらなにやら復活したりして
とてもとても大事にされます。
しかも更新手続き、なし。
ボケても失効しません。
その見返りといいますか、
そのライセンスが強力であるがゆえに
大きな責任も生じているのだ、と私は思います。
映画スパイダーマン（主演：トビ―・マクガイア版）
ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
彼も、突然与えられた超能力をどう使うか、
苦悩してました。
決して最初からスーパーヒーローではないんです。
ちょっとがり勉で頼りない感じの男の子
両親が亡くなっていて、伯父さんのお家で育っている。
伯父さんちもそんなに裕福ではないので
クラスメイトから少しバカにされているような、
そんな男の子。
彼は遺伝子操作されたクモに噛まれて
超能力とすごい身体能力を授かるんですが
その力に慢心してしまったことで
自分の親代わりをしてくれていた伯父さんを亡くす事件に発展してしまい
深く反省した彼、ピーター・パーカーは
良きこと、正しきこと、弱きものを助けることに使うと誓う。
そう、ヒーロー誕生です。
生前、その伯父さんが力をもって変わってしまった彼に
With ｇreat power comes great responsibility.
(大いなる力には大いなる責任が伴う）
と諭す場面があります。
授かった力は正しく使う義務がある！と
超能力をどう使えばよいのかを
伯父さんは彼にその命と引き換えに
彼に教えるわけです。
スーパーパワーは
決して私利私欲のために使うものではない。
深いぜ。かなりムネアツ
今回の事件は、キビシイけれど
それと同じことが言えると思う。
そこまで責任を感じなくても、と
思われる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
ありがとうございます。
その方が私も気楽でいいです 笑
でも、医師として
他の業種にはない知識や情報、
技術を持っているのであれば
それは惜しみなく他人の幸福のために使うべきであり
スパイダーマンのスーパーパワーに対する
「それ」に匹敵するような
大いなる責任が生じている、と私は思います。
だから、この検査結果を伝え忘れた医師が
私のせいじゃないと思っているなら、
とてもとても残念。
大半は
私が検査結果を伝え忘れていなければ・・・
あの時、電報の一つ、電話の一つでもしていれば・・・
と苦悩する医師だと思うし、そうであってほしい。
もちろん、
もしそんなふうに苦悩する同僚がいたら
あのおじさんが悪いんちゃうん
そんな気にせんとき！
って言っちゃうでしょうけど～
それでも。
With great power comes great responsibility.
スパイダーマンは苦悩するヒーロー。
いつだって自分の幸福や安全と
他人の幸福や安全が天秤になる。
それでも美しい自己犠牲と揺るぎない責任感を
彼は持つ。
だからこそ
彼は世界から愛されるのだし、
永遠にまるぽこ。の推し！！なのです。
スパイダーマン、ぜひぜひ
トビー・マクガイア版をご覧あそばせ。
あなたも蜘蛛の糸にからめとられて
ああ～ん♥
ってなること請け合い。