閑話休題 良き医者とは | 婦人科備忘録

婦人科備忘録

ある婦人科医の独り言です

ネタ提供ありがとうございます。

 

いただいた各種のネタは

手を変え品を変え

随時ちょこちょこと出しているつもりですが

もしかしてもしかすると

すっ飛ばされた!とか

ちがうちがうそうじゃない!by鈴木雅之、とか

思われた方はぜひ名乗り出てください。

決して意地悪でもなんでもなく

単純にすっ飛ばしているだけですし

質問の意図を取り違えているだけです。なむなむ。

字面だけだとなかなか伝わらないことってありますでしょ。

 

さて、良き医者とは?というお題を頂戴した。

実に哲学的。

医学部ではそういった哲学的なことを学ばず

独学であったため、多少の偏見が入ることをご了承ください。

 

基本的には誰もが良き医者で

誰もが悪しき医者だと言える、と思うのであります。

要は、マダムに合うか、合わないか。

それだけのこと

 

産婦人科を受診するマダムの傾向として

病院の利便性、例えば駅に近い、とか

都会にある、とかの条件よりも

担当する医者にこだわる人が多いように思う。

私にもずーーーーーーーーーーーーっと

追いかけてくださっている老マダムがいらして

必ず近況報告のように毎年、がん検診を受けに来るのであるが

だいたいその時期になると

●●さん、ぼちぼち受診かな・・・

とか思い出しますからねー笑

どこを気に入られたのかはちいともわからねど

顔なじみのマダムが来ないとそわそわしちゃいますから

そこらへんは人間だものbyみつを、

限りなく、これは縁だなあと感じます。

 

よくメッセージやコメントで

冷たくされた、意地悪された、顔見に来ないとか

数々のクレーム案件をちょうだいしますが

たいていは、ショックかもしれないが

合う、合わないだけだなーと私は思っています。

どんなおへちゃでも彼氏がいたり

めっちゃ美人がひとり身を通してたり(下手したら処女だったり)

世の中は割れ鍋に綴じ蓋、

それこそ縁とタイミングによるんじゃないかと。

 

もちろん、世の中は広く山高く海深いため、

クズでゲスな医者もたまーにいますけど

おおよそ、

「どこに自分のエネルギーを使っているか」の違いだけで

彼や彼女の良きエネルギーが単純に自分に向けられていないってのが

不親切や不適切を感じる原因なんですよ。

こんなやつおらんやろ!と思うクズでゲスな医者でも

家庭では良きお父さん、立派なお父さん(男限定で話してすまそ)

だったりすることも、あながち少なくないのであります。

第三者から見て360度のクズ医者!のはずの息子ちゃんに

きらっきらした目で「僕のお父さんサイコー」と言われたことある。

ごめん、あんたのとーちゃんのこと、すかんのよおばちゃん。

的な案件、珍しくないのよこれが。

 

ちなみに、私も蛇蝎のごとく嫌われ罵倒され

カルテをわしづかみにして投げつけられたこと、ある。

うまーく避けたけど。

石が川の流れに乗って河口へ運ばれるうちに

角が取れて丸くなっていくように

だんだんたいていのことでは

怒りもしなければ驚きもしなくなるため

それも一つの理由だと思いますが

最近はあんま、

マダムに脅されたり透かされたりしなくなった。

 

それでも今なお、合う、合わないを感じるんで

自分の思う「ちゃんとした医者」ってのを

追究していくしかないかな、と。

 

個人的にはどうも、「図々しい」ってのを

嫌だと思うようです。まあ、私の至らぬ点、弱点ですね。

 

人間関係、間合いが大事。

少し距離を取ってですます調で話すくらいが

医者-マダム関係ではちょうどいいのではないかと思います。

マダムに合う医者が見つかりますように。

お祈り申し上げます。

あんま「冷たくされた!」とか嘆かんでよろし。

医者も愚かで弱いホモサピエンスに過ぎん。

 

だから

今日もあなたに

ナマステ♥