婦人科便り220 ジェネリックってどうよ? | 婦人科備忘録

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ある婦人科医の独り言です

ネタ提供ウェルカムですが
最近ご質問内容が
すでに記事になっていることが多くなってきました。
お手数ですが、まずはブログ内をご検索ください。

ネタ提供ありがとうございます。

 

私の先輩のおねいさんが

めっちゃバッタもんが好きな人で

ホンモノと見紛うバッタもんを

見つけちゃー収集していたそうな。

ある時、ソウルへ旅行に行ったら

やばそうなおぢさんに強引に連れていかれ

こっちにたくさんあるねー

と案内されたところは…

 

バッタもんが

無数に積んである倉庫

 

だったなりよー。ホラー

 

ところで

バッタもんだよ!とわかって買うのは

いいのかなー。

もしかしたら彼のおねいさんの趣味は

脱法ドラッグに近いかもしれん。危険な香りする。

 

さて、ジェネリックに対する見解へ

お尋ね来た。

ついうっかり

ゾロ品とか口走っちゃうが

ちゃんと薬として確立されているし

口うるさいお上のルールも掻い潜っているものなので

私は気にせず処方&自分でも飲むが

こと妊婦を担当する産科医に言わせれば

有効成分やなくて

その薬を製剤化しているモノ、

例えば苦味を抑えるための糖衣などが

各社ちょっとずつ違うので

用心して元々のたっかい薬をつこてますー

とのことでした。

 

薬の開発には莫大なお金と労力がかかるものなので

それを皆に開示し、無償で提供するのは

さぞかし口惜しいものであろう。

そこで、開発元は

効き目のある成分のみを公表し

どうもそれを製剤化するノウハウまでは

教えないのではないか、との疑惑がある。

知らんけど。

 

私はとにかく大雑把な体質で

何をつこてもちいともアレルギーなど

出やしないひとなので

あんま、気にせずつこてますが

そういうのを気にする人であれば

 

オーソライズド ジェネリック

 

を選んで飲むという手があります。

 

このオーソライズド ジェネリックは

開発元が作っているジェネリックで

先発品の価格をギリまで下げたもの。

代表的なものは

ジエノゲストで、これでしこたま儲けた

持田製薬もジェネリックを作っておりますです。

他にフジ製薬やらテルモやらが

ジエノゲスト作ってますが

私調べでは

開発元が泣く泣く値段を下げて

売ってるのが1番安全!とばかりに

8割くらいの病院がこちらを導入している模様。 

安くなった分、包装がちとチープだが

パンツより中身

ブラジャーより中身

の法則により、あまり皆、気にしてないようです。

どんな法則。

 

ジェネリックはありがたくも

先発品の半額以下になることが多くて

薬代が高すぎて続けられなかった人も

安心して飲み続けることができるようになっているので

私個人は気にせず処方&飲み続ける方針です。

ちなみに

ジェネリックに変えた途端にじんましん出た、

みたいな不幸な患者さんはみたことないですなー

どちらかと言うと

ラッキー!やすなった!!と

喜ぶ人の方が多いですね。 

よかったみんな大雑把で。

なんかちがう

 

今、重宝している

あすか製薬・レルミナも

いつかはジェネリックになると思うー

はよならんかなー

と、楽しみにしていましたが勢い、

新NISAで何かをちょっとだけ買っちまったため

どっちをより強く願って良いやら困惑中。

超小口の株主といえど、株を保有した手前

その会社のこれからのご多幸を

お祈り申し上げちゃう今日この頃、なのでした。まる。