ネタ提供ありがとうございます。
コアラが絶滅しかけているのは
このクラミジアも一因らしいと聞いて驚愕しています。
戦前は結核、戦後はクラミジアが
卵管閉塞の一番の原因。
そんなクラミジアに、マダムよりこんなお尋ね来た。
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Q.
泌尿器科のナースさんに
「女性のクラミジア感染は穴が違うので
たとえ陽性でも尿検査では出ないから無駄。
だから婦人科で血液検査かスワブをして貰わないとダメ！
クラミジアの尿検査は男性専用。」と伺いました。
以前、保健所の尿検査でクラミジア陰性だったのですが、
この結果は信用できないものとして、婦人科で再検査するべきでしょうか？
A.
信用できない、とは言わないですが
婦人科では尿検査はしてないですねー
朝いちばんのおしっこ！とか検体のしばりがあるんで
ちゃんと検査するのが難しいってことが理由です。
ちなみに男性でも「ほんとうは」
尿道の中に綿棒つっこんで、ごしごしするのが一番ちゃんと結果出る。
けけけけけけけ・・・（不敵な笑い）
それが嫌なら朝一番の、どこにも出していない（！）
おしっこもってこ～い。
ま、婦人科でちゃんと検査したほうが
正確な結果が出ると思います。
それにしても保健所は尿検査なのね・・・
あてにならんなー
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尿道ごしごし、は
あまりにもあんまりな拷問に近い検査として
男性の集う泌尿器科では代替えとして
朝一番のおしっこを持ってこい、にしているようですが
これがなかなか陽性でも陽性にならない。
だんだん知恵がついてくると
奥さんに「俺が原因やない」言いたいがばっかりに
一番尿を取らず、二番煎じを提出
陰性を不当にゲットする、卑怯な野郎も世の中には存在する。
そして無辜の妻にお前が浮気した、とか言うんだろうな～
これだから男ってやつは！！
（一連の流れは単に妄想）
ふんとにもう。
妄想怒り心頭であるが
婦人科では主に頸管粘液のPCR検査を行っております。
PCRはコロナの検査で聞いたことがあると思うが
核酸増幅検査のことで
ちょっとでも遺伝子断片があれば
それを元にDNAを増やし、目に見えるようにしてくれる、というもの。
現在ではキット化されていて、
コロナのキット、クラミジアのキット、ノロのキット、といろいろありまして
提出された検査に混ぜ混ぜして、器械に入れ
２時間ほど待ったら結果が出る的な便利な世の中になっています。
年齢がばれるのでほんと嫌だが（いまさら）
私がかつて大学院でせっせと
「もれきゅらーばいおろじー」なる魔法に従事していた頃は
便利なキットが発売されてきたかなー、どうかなーの時期で
ようやく自分で温度調整をしなくていい器械が出現してきていた。
大学院生はそんな便利なものを使わせていただけるはずもなく
せっせと自分で温度を調節すること３５回から４５回
汗だくでダイヤルを回していたことであるよ・・・
それからまもなく、そんな手間暇なんの業績にもならない、として
先進的な当時の教授がありがたいマシンを
何千万か（値段を知らない）で導入してくださったのではあるが。
もう一つ
クラミジアの抗体検査（血液検査）もあるんですが
こちらはクラミジアが体に入ると
免疫細胞が分泌する、IgGとIgAを測定しております。
ただ、こちらは数年にわたり出続け、
今現在、クラミジアが体の中にいるかどうかはわからないため
やっぱりクラミジアPCRで評価することが多いです。
検査も１年に一回くらいしか保険が通らないので
治療後の陰性評価もできないし。
ちなみに、IgGは過去の感染、
IgAはここ数か月から１年くらいまでの感染
と判断できるんですが
どちらも陽性だと卵管閉塞を起こしている可能性が高く
症状がなくても今まで一回も治療したことがなければ
抗生剤による治療をした方がいい、とされています。
抗体検査だけでは治っているかどうかはすぐにはわからないので
（だって、免疫細胞が出しているもの、だからね。
クラミジアがいなくてもしばらく用心のため
作られ続けている、と考えてよし）
臨床の現場ではあまり使いません。
たまに不妊治療の検査で使うかな。
血液検査で分かりますんで
他のとまとめて提出しやすい、ってのが理由です。
しっかし、さすがウロ（泌尿器科）のナース
「穴違い」だって笑
なかなかナイチンゲールが口走っていい言葉ではありませんが
時には言葉攻めも風情があっていい・・・のかな？どうかな？？
ウロよりはギネ（婦人科）の方が
うんと上品だ！と信じているので
日頃の言動をちょっと気を付けようと思います（いまさら）。