子宮頸がん検診の目的は
はっきり言うてしまえば
ちょっとでも
おかしい思た人を
ピックアップし、
病院にたどり着かせる
ことです。
正しい診断を付ける段階じゃなく
広く浅く、健診やなくて病院で
検査したほうがいいマダムを
選別するために検査する、
というのがそもそもの趣旨なんですな。
よって割とより重症に判定しがち。
病院に行ってもらいたいからさー
寄せられたネタの中に
「診断がその都度違って困る」
というのを拝見いたしますが
上記趣旨かつ、「人間のなせる業」
とご勘弁いただければ・・・
もちろん
通知受け取る→仕事の都合を確認
→有休申請→病院の予約取る
→電車に乗る→病院で受付する
→待合室で待つ→婦人科の先生に会う
という四方八方にめんどくさい手間暇を考えると
一発で正しく
診断せんかい。怒
の、気持ち、すごくわかる。
しかもこの間の→の部分に
子供が熱出したり、
日程がご主人の出張と重なっちまったり
ママ友と喧嘩したり、
突然お姑さんが病院に行きたい言うたり
上司が機嫌悪かったり、
という諸事情は加味されていないため
実際の手間暇100万倍ということも
想像に難くない。ごめん。
しかもその日に限って雨だったりするよねー
ただ、婦人科の先生に会う、の後に
マダムのたしなみとして
おされなカフェでパフェ食べる、とか
行ってみたかった雑貨屋さんに寄る、とか
余白に入れて自分の機嫌を取ってくれたまえ。
たまにはええやろ
パフェくらいで機嫌が直らん言う人は
おされなブラジャーでも試着して気分をUP
子宮がん検診のあるあるは
NILMとASC-USの結果が不安定
ASC-USとLSILの結果が不安定
つまり、ASC-US
(ようわからん、他の検査もして確認してちょ)を
結果を出す側がうまく使ってる舞台裏事情。
結果がうまく安定しないのを
ギョーカイ用語で
「結果の相違 discrepancy:でぃすくれぱんしー」
と言いますけども、そんなときは
ハイリスクヒトパピローマウイルス検査をして
子宮頸がんになりやすいウイルスに
罹患していないかどうか、で
今後の治療や経過観察♡
するかどうかを決めていきます。めんどう
さらに心配な時は
でっかい虫眼鏡で子宮頸部を
じっくり拡大しながら観察しつつ
(コルポスコピー)
頸部ねらいうち組織診をするのでがすが
これがまた、なかなかどうして
ちゃんと「ね・ら・い・うち♡」by 山本リンダ
が難しいんですYONE
病理の先生に
「ちゃんと組織が取れてなかったで 怒」とか
怒られたりもしておりますので
狭い範囲の異形成なんかは「ただしく診断する」が
正直、難しいのかもしれないです。
よっていろいろと検査を組み合わせ、
時にマダムの勘
時に主治医の老婆心
を合わせつつ、
がんだよとかいう、不埒な決定打が出ない限り
みんな大好き経過観察♡を
続けるほか、ない気がします。