比企能員の変で焼失した比企能員邸の跡に建てられた、

鎌倉の妙本寺。


祖師堂から方丈門まで戻り、脇道の奥へ。




階段を昇ると、そこには蛇苦止堂が。

比企能員の変で頼家の嫡男・一幡と共に討たれた(或いは自害した)比企能員の娘・讃岐局(若狭局)が、
後々、北条一族の女性に祟りを為したらしく、
その祟りを鎮めようと讃岐局を祀ったのだとか。


こちらは蛇苦止堂の隣の池。



こちら、池の隣の蛇苦止之井戸。

比企能員の変の時、讃岐局(若狭局)が逃げ切れないと観念し、この井戸に家宝を抱えて身を投げた…という伝説も。


蛇苦止之井戸の隣には、観音像。
その背後には、苔生した古い五輪塔が複数。

観音像の台座には、
「先祖源氏肉親相克宿業一切罪障消滅」
と刻んである。

五輪塔は、
祟られた北条氏が、一幡(源氏肉親)とその母(讃岐局=若狭局)を死に追いやってしまった“罪”に対する障り(祟り)を無くそうとして、供養の意味で建てたものだろうか。


境内図の左端が蛇苦止堂。