メナシクルのシャクシャインを中心としたアイヌの一斉蜂起に対し、
幕命により弘前津軽藩から出兵した津軽藩兵の中に居た侍大将・杉山吉成が、
あの“石田三成”の孫であるという伝承を紹介したが、
その杉山家の後日談。

シャクシャインの反乱が鎮圧された後、
杉山吉成は幕府から褒賞を受けたという。

その後、杉山家は蝦夷地、並びに露西亜(ロシア)国の情報収集をする“早道之者(はやみちのもの)”という諜報集団(所謂『忍※しのび』)を組織し、代々これを統轄したという。

蝦夷地はその後、露西亜の驚異に曝される事になるが、
もし、シャクシャインの蜂起が無ければ、アイヌの人々は各部族バラバラのままで、
蝦夷地自体も幕府は統治に深く関与せぬままとなり、
結果、露西亜の侵入を許してしまった可能性も有る。

バラバラだったアイヌを一時的にでもまとめ、
幕府の蝦夷地支配を確定させたシャクシャインは、
結果的には
蝦夷地を露西亜から護るきっかけを作った
“英雄”なのかもしれない…。








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