東海道。

大井川沿いの島田市博物館の特別展。
『音にきこゆる』。

ここに展示されていた数々の刀に心を奪われた我々。

中でも注目されたのは、
天下三名槍の1つ『御手杵(おてぎね)』の槍。



槍の穂先だけで140cm !

下総の戦国武将・結城晴朝が
島田鍛冶の“義助”に注文した物だとか。

残念ながら、第二次大戦の戦火により失われてしまったという。


御手杵の名の由来は、その鞘(さや)の形が
杵(きね)に似ていたからだとか。

鞘だけでも37Kg強と言われ、並外れた豪傑でなければ持ち歩くのも大変だったに違いない。

また、この御手杵の鞘を抜くと雪が降るという伝説もあったそうだ。



室町時代から450年続いた島田鍛冶。

明治6年に最後の島田鍛冶・忠義が没した後に
廃業したという。