東海道を歩く我々は、保土ヶ谷宿を過ぎ、
“難所”にさしかかろうとしていた。

その難所は、
かつて、東海道を横切っていた“今井川”
に架かる“元町橋”を渡った辺りから…






権太坂!

なんと、東海道第二の難所と呼ばれていたそうだ。



因みに、“権太坂”という名の由来は、
あまりに厳しいこの坂の名を、旅人が近くの農民に聞いたところ、その農民は自分の名を聞かれたものと勘違いして、
“権太”と答えた事だとか。



かつてはこの坂を登る途中で神奈川の海が見え、景勝地として有名だったそうだが、
埋め立ての進んだ現在では、それもかなわず。



“東海道第二の難所”と言うわりには、
然程苦労もせずに権太坂を登った我々であった。

“ナンバ歩き”を実践した結果だったのか…?

間もなく、“武藏国”を出ようとしていた。