平安後期の太刀平安時代の後期になってくると、腰反りの太刀が徐々に長大化してくる。平安貴族の私的な護衛兵として、“武士”が顕在化してくる事が関係しているようだ。 ↑こちらは、国宝・三日月宗近。京・三条を本拠地とした刀工・宗近の作と言われる物。刀身は80cm程。平安中期の衛門府の武官が持っていた毛抜形太刀が70cm程だったのに対し、明らかに長い物だ。騎乗した状態から地上に向かって斬り下ろす事を想定して、長く作られるようになったとも言われている。