海蔵寺が管理している不思議な場所。
鎌倉時代の井戸だというのだが…



それは崖に口を開けている岩窟内に在った。

外見的には、“やぐら”かと思ってしまうのだが…



中を覗くと、こんな感じ。↑



4×4で、16の穴が人為的に開けられ、水が湧き出しているようだ。

かつて、弘法大師空海の夢に現れた観世音菩薩が水の出る場所を教え、この水で薬を煎じて飲めば万病に効いたが、
地震や大雨によってこの井戸が埋没してしまった為に、
鎌倉時代になってから、海蔵寺の開山源翁(かいざんげんのう)禅師の夢に観世音菩薩が現れ、この井戸を掘り出させたと伝わっているそうだ。

井戸の奥には観世音菩薩像、その手前に空海像が奉られている。

“やぐら”だった所にたまたま湧水が出たから井戸にした…ように思えてならないのだが、
謎だ。