1570年6月27日、“従四位下武蔵守”に任官した上泉信綱だが、
実は、その後の足取りがつかめないのである。
複数の場所に、信綱の墓らしき物があるのだが、どれも確定的な材料が無いのが実情だ。
曰く、人質として小田原北条氏の所へ行かせ、後にそのまま北条氏に仕官し、北条氏配下の侍として戦死した子息・秀胤の供養の為に小田原へ下り、そこで没したとか…。
曰く、故郷である上州・上泉（現・群馬県前橋市）に戻り、そこで没したとか…。
曰く、京で結城家への紹介状を書いてもらい、それを携えて結城へ向かったとか…。
曰く、柳生庄に留まり、そこで没したとか…。
晩年の信綱がどこに向かったのか、噂話は数々有れど、何処へ消えたのか、知る者は居ない。
多くの伝説を残し、後に“剣聖”と呼ばれる事となる上泉信綱は、その最期もまた伝説のベールに包まれ、歴史の彼方へと消えて行った。
歴史は常に動いている。
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実は、その後の足取りがつかめないのである。
複数の場所に、信綱の墓らしき物があるのだが、どれも確定的な材料が無いのが実情だ。
曰く、人質として小田原北条氏の所へ行かせ、後にそのまま北条氏に仕官し、北条氏配下の侍として戦死した子息・秀胤の供養の為に小田原へ下り、そこで没したとか…。
曰く、故郷である上州・上泉（現・群馬県前橋市）に戻り、そこで没したとか…。
曰く、京で結城家への紹介状を書いてもらい、それを携えて結城へ向かったとか…。
曰く、柳生庄に留まり、そこで没したとか…。
晩年の信綱がどこに向かったのか、噂話は数々有れど、何処へ消えたのか、知る者は居ない。
多くの伝説を残し、後に“剣聖”と呼ばれる事となる上泉信綱は、その最期もまた伝説のベールに包まれ、歴史の彼方へと消えて行った。
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