上泉城主

永正5年（1508年）、
上野国（こうずけのくに※現在の群馬県）
上泉城主・上泉武蔵守義綱の下に、
源五郎という男児が生まれた。

二歳上の兄・主水佐（もんどのすけ）が早逝した為に、元服して秀綱と名乗るようになった源五郎は、
21歳で父の後を継いで上泉城主となったそうだ。

上泉氏とは、かつて平将門を倒した藤原秀郷の流れを汲むという大胡城主・大胡氏の一族と言われている。

上泉秀綱は、
祖父・時秀が天真正伝香取神道流の流祖・飯篠長威斎から学び、
父・義綱も松本備前守から鹿島中古流を学んでいたという事で、
幼い頃から剣術に親しんでいたようだ。

秀綱自身も、念阿弥慈恩を流祖とする念流や、塚原新右衛門高幹も師事していたという松本備前守から鹿島中古流等を学んでいたと言われている。

そんな秀綱に、ある時、転機が訪れた…。


歴史は常に動いている。



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