安政東海地震の翌日(およそ37時間後)、強い揺れを感じた沿岸地域には
またも津波が押し寄せたという。

紀伊半島南端の串本では
15m程、

久礼(現・高知県中土佐町)では
16m程に達したようだ。

大阪では、3m程の津波が木津川や安治川を逆流。
河口に停泊していた多数の千石船が押し流され橋を破壊。
多大な被害が出たという。

被害分布から考えると、この地震は紀伊半島と室戸岬の中間あたりが震源と推定され、
後に

『安政南海地震』

と、呼ばれるようになる。

前日の安政東海地震と連動して起きた
東海・南海複合地震と考えて良いであろう。


歴史は常に動いている。