二年前の東日本大震災を思い起こしつつ、歴史上の大震災をひもといてみたい。


昨年の今頃、平安時代前期・清和天皇の御世に起こった
“貞観大地震”について書かせて頂いたが、
今回は江戸時代末期、安政元年(嘉永7年末)から一年の間に三度に渡り列島を襲った震災について触れてみたい。

嘉永7年11月4日(1854年12月23日)
午前9時45分、
日露和親条約締結の為、伊豆下田に停泊中のロシア海軍フリゲート艦“ディアナ”艦内で、足元から突き上げる様な震動が約2分間に渡って感じられたという。

同じ頃、沼津潘内では潘士達が弱い揺れを感じていた。
この揺れは、煙草を4~5回程吹かすぐらいの時間の後に大きくなり、地面に横たわっても体が浮き上がる程にまでなったという。

その後、各地の甚大な被害が明らかになって行く…。


歴史は常に動いている。