元弘3年(1333年)5月22日、新田勢の手に墜ちた鎌倉市街地を見下ろす東勝寺境内に於いて、北条一族郎党が自害して果てた。

東勝寺は鎌倉幕府で権勢を誇った北条一族の菩提寺である。

この瞬間、鎌倉幕府は終焉を迎えた。

源頼朝が打ち立てた武家政権が終わったのである。

しかし…

この時、僅か8歳の男児が混乱の中、密かに鎌倉から脱出していた。

これは、新たな戦いの幕開けとなる…。


歴史は常に動いている。