大雄山最上寺奥の院一直線の長い階段を昇りきると、小さなお堂が。これが大雄山最上寺の『奥の院』。神奈川県足柄の市街地が見渡せるかと思いきや、杉の巨木に囲まれた深山。麓を見渡す事は全くできなかった。このお堂の中には、“十一面観音”が奉られている。伝承によると、最上寺開山時に、五百人力とも言われる怪力で慧明禅師を助けた道了尊は、実は大雄山の天狗の頂点に君臨していた大天狗とも噂されていたが…その正体は…天狗どころか!“十一面観音”だった!……とか…………。