ようやく唐への入国を許された空海は、
延暦24年(805年)、その昔、あの玄奘三蔵も居住していた事もあるという
西明寺に滞在するようになる。

イニシエの伝説が、新たな伝説を呼び込んだかのようである。

この頃、空海はインド僧・般若三蔵からサンスクリット語(梵字)を学んだようだ。

密教経典は梵字で書かれているので、古代インドで使われていたサンスクリット語の習得は不可欠と考えたのであろう。


歴史は常に動いている。