大学寮の儒教が仏教よりも劣っていると考えて飛び出し、一人、山中で仏道修行に明け暮れた末に悟りを開くという超人ぶりを発揮した空海であったが、実はこの時点では、
まだ“私度僧”!
すなわち、国家公認の僧侶にはなっていなかった。

延暦23年(804年)、空海31歳の時、
東大寺戒壇院にその姿が在ったという。

ここで空海は正式に
“得度・受戒”
し、国家公認の僧侶となったわけである。

直後、大きな転機が訪れる。


歴史は常に動いている。