旧南宋の遺臣で、南宋滅亡後に大元朝に服属した歌人が

★倭人は、はなはだ死を畏れない。
★たとえ10人が100人に遇っても立ち向かって戦う。
★勝たなければ死ぬまで戦う。
★戦死せずに負けて帰れば、倭王の手で処刑される。
★倭の女性ははなはだ気性が烈しく、犯すべからず。
★倭刀は非常に鋭い。
★地形は険しく、防衛に適している。

と、書き残しているとか。

また、大元朝のテムルの時代には、
呉莱(ゴライ?)という文人が
“論倭”という論評の中で、

“今の倭奴は昔の倭奴とは違う。
昔は弱いと言えども、大陸の兵と戦おうとした。
ましてや今はその強さは昔の十倍である。
その土地を奪っても自国の利益にはならず、
またその人を組み込んでも、自国の兵を強くする事はできない。”

と、日本遠征は利益が無いと書いている。

事実とは違うかも知れないが、元軍を撃退したという事実と、その後のこうした論評により、しばらく日本は外国から狙われるという脅威からは遠ざかったのではなかろうか。


歴史は常に動いている。