泥沼の政争

吾妻鏡によると、建仁３年（1203年）７月20日、
頼家は病に倒れる。

そして８月27日、頼家が危篤となった為に家督継承が行われ、
頼家の嫡男･一幡を関東28国の地頭及び日本総守護に、
頼家の弟･千幡を関西38国の地頭にする旨が
北条時政及び政子主導で決められたという。

これに対し、全ては頼家の嫡男･一幡が継承すべきであると考えていた一幡の外祖父･比企能員は、
９月２日、病床の頼家に北条氏討伐を申し出たらしい。

ところが、その会話は北条政子に聞かれてしまっていたのである。

当然、この話は政子から北条時政の耳に入り、即日、対抗措置が取られる事となる…。


歴史は常に動いている。