アカデミズムの世界では正史と認められていない史書の中にも、倭人に関わる記述があるのだが…

後漢の王充(AD27~AD97)という人物の書いた
『論衡(ろんこう)』という物がある。

ここには、

『周の時、天下太平にして、倭人が来朝し、
ヨウソウを献ず』

と、書かれている。

因みに中国大陸で周王朝が存在していた頃、日本列島は縄文時代後期~晩期である。

とても、周王朝に“朝貢”できる程の勢力が存在していたとは思えないのだが…

この記述は近年では、『論衡』が書かれた時代が、周王朝を聖なる時代と称える歴史観が定着していた頃なので、遥か彼方に住む倭人が朝貢して来たと記述する事が周王朝を称賛する事に繋がると考えて創作されたとする説が強いらしい。


歴史は常に動いている。