抜刀術

“居合”“抜刀術”と呼ばれる技術は、鞘から刀を“抜く”のと“斬る”動作が一呼吸で行われるものである。

その“開祖”が誰かとなると、正直わからない。

ただ、この技術を体系化した“中興の祖”は、室町時代末期の人物、
『林崎甚助重信』
だと言われている。

この林崎甚助重信は、

“やわら（柔術）と兵法（剣術）との間、今一段剣術有る可し”

という考え方、即ち、超密着接近戦の柔術と離れた間合いで戦う剣術の間に、もう一種類、どちらにも分類出来ない技術があると考え、創意工夫によって抜刀術を体系化したようである。

その人生の中には、神懸かった話も遺されている林崎甚助重信、その足跡に迫ってみたい。


歴史は常に動いている。