教科書では教えてくれない事…

例えば、旧石器時代(先土器あるいは無土器時代)から縄文時代への移行期の事…
大多数の方々がご存知かとは思うが、縄文期の日本列島には、全土を統治する強力な中央集権国家など存在しなかったらしい。
故に、ある日をもって突然
『今日から縄文時代!』
なんて宣言されたわけでも無く、ゆるやかに移行したはずである。
旧石器文化と縄文文化の違いとして顕著に顕れるのは、やはり自然石を打ち欠いただけの作りをしている打製石器から、更に固い石を砥石の様に使って磨き上げた磨製石器への進化と、土を水と共にこねてから火で焼いて作った“土器”の使用であろう。

ただし、誰かが磨製石器や土器を発明したとしても、それが日本列島全域に伝播するのには相当な時間がかかったはずである。
現代の様な高速通信手段が無かった時代ならば尚更だ。

つまり、縄文早期もしくは草創期には、列島各地では依然として旧石器時代のままだった地域が数多くあったに違いない。

試験の解答用紙には書かない方が良いかも知れない真実…


歴史は常に動いている。