君の隣 22 | 嵐にまみれて ~嵐妄想小説~

嵐にまみれて ~嵐妄想小説~

にのあい 磁石 末ズ 大宮 LOVE♡
いつでもニノちゃんが主役♡
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嵐妄想びーえる

















スッゲー暑い夏が終わって

ボンヤリしてたら秋も終わった

毎週金曜日は松にいのキッチンで

何かしら

料理を作るのが唯一の楽しみになった 


カズが食えそうなメニューを

一杯考える 

あいつ食が細いくせに好き嫌いが

山のようにあるから 

ちびっ子に食べさせるみたいに

工夫が必要で 

それ考えるのが楽しかった








「ただいま…」


「あー 雅紀今夜は唐揚げだよ」


「ん、サンキュー」




見ると山のような唐揚げを

母ちゃんは揚げてくれている


俺の誕生日は唐揚げ 

カズの誕生日はハンバーグが

毎年お決まりのメニューで

お菓子作りの得意な 

カズの母ちゃんがケーキが

焼いてくれていた

中に酸味の強いおばちゃん特製

ラズベリージャムが塗ってあり

甘さと酸味のバランスが

メッチャいいチョコレートケーキ  

2度と食べれない


姉ちゃん達はクリスマスイブとかで

今夜は帰りが遅いらしい

俺だって お多感な高校2年生だ

母ちゃんにお誕生日祝って貰う年じゃない



でも 母ちゃんバカだから

去年と同じだけ唐揚げを揚げてる

それ食うの俺と母ちゃんと父ちゃん

だけだからね


去年はあんなに一杯で

お祝いしてくれたのに…


誰も居ないリビングのソファーに

寝っ転がった


ちょっと視界が翳むんですけど 

目の上になんか水溜まってね?

横向きになったらボロっと溢れた


「雅紀 ゴロゴロしてんなら

これカズのとこに持って行きな」











「んん…ちょ…潤…」

うなじを掴まれて身動きできない

潤くんの舌が腔内を蠢く

「はぁ…ん…っ…止めて…」


なんとか腕を突っ張って 

やっと離された唇



ハァハァと息が切れる



「ニノ 好きだ…」

ギュッと抱きしめられた



潤くんの優しさに甘えて

ずっと気づかないふりしてたけど

知ってた…



答えを出して 一人になるのが怖かった

「ニノに好きな人がいるのは分かってる

それでも好きだ 俺じゃダメか?」



真っ直ぐで綺麗な視線

照れも迷いも無い

綺麗な気持ちの塊



この綺麗なものを貰えば俺は楽になるの?



学校の帰りにバーガー食ったり 

本屋で立ち読みしたり 

友達の多い潤くんと一緒に居る事で

教室でも沢山話しかけてもらえるようになった



夏からこっち 潤くんが淋しさを

埋めてくれてたのかな…?

この綺麗なものを受け取ればいい?

ほら目の前に差し出されている



「ニノが欲しい」



「潤くん 俺…」



抱きしめられてた身体を 

ベッドに横たえられた 

貰ったマフラーを取られ 

シャツのボタンを潤くんの

綺麗な指が外してゆく



コンコンコン


「カズ 俺…雅紀」