君の隣 21 | 嵐にまみれて ~嵐妄想小説~

嵐にまみれて ~嵐妄想小説~

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大野さんと翔ちゃんが

フランスに行ってしまった

昨日から冬休み

アパートに居てもすることがない



まーくんが欲しがってたゲームを

BDプレゼントに買ったけど

もう自分で買ったよね 

欲しいって言ってたの随分前だし





どうせ渡せないプレゼント…



今日は松にいもお出かけで居ない

雪でも降ってきそうなほど冷え込んでる

曇天の空




冬の初め 暖房を持ってない俺に松にいは

使ってなかった達磨ストーブをくれた

ストーブって薬缶かけとくとお湯が沸く

メッチャ便利

家にはストーブがなかったから

灯油の買い方も松にいに聞いた


薬缶がシュンシュン音を立てて

お湯が沸いてると教えてくれる



熱々の薬缶から熱湯を注ぎ

コーヒーを2つドリップする

コンビニで買ってきたケーキを2つ 

皿に移し

小さな蝋燭を一本刺した




ケーキの横にプレゼント置いて

蝋燭に火をつける




「まーくん 誕生日おめでと…」



声に出したら 自分の声にびっくりした



この部屋 テレビがついてないと 

誰も喋らない ってか俺しか居ないからね

ため息で消えてしまいそうな小さな蝋燭は

やっぱりほんの少し息を吹きかけると

消えてしまった…



バースディソングを小さな声で歌う

一脚しかない椅子はまーくんに譲って 

俺はベッドマットに座り

ケーキにかぶりついた

あっまぁ…

口直しに飲んだコーヒーは 熱くてほろ苦い



今日は旨くない…

去年は俺が受験生で遊べなかったから

今年は朝まで二人でゲームする約束だったね



おばさん

今夜は山のような唐揚げ作るんだろうな







コンコンコン

「ニノ?居る?」



潤くん?今日約束してたっけ??


「は~い」



ドアを開けると 雪をかぶった

潤くんが現れた



「雪降ってんの?」


潤くんの頭の雪を払ってやる



「おぉ さっき降り出してさ 

さっむいぞーー」




「座って すぐコーヒー入れる」


「お客さん?」



潤くんはテーブルのケーキと

コーヒーを見ていた



「…もう帰った」



「そっか ケーキかぶっちゃったな

お袋がニノんとこ行くなら持ってけって

焼いてくれたんだけど…



「わ~ マジ 見せて」



それは真っ白な生クリームに

形のいい赤いイチゴが

みっちり並んだケーキだった



「すっごーーーい 

潤くんのお母さん上手だね 

美味しそぅ♪」



「なんで ケーキ?

…そっかクリスマスイブか!」



「ニノ忘れてたの?」「うん」



「ケーキがあるからお祝いしてたのかと思った」



「あはは 違う 

家はクリスマスをお祝いした事無いよ」


「なに 敬虔な仏教徒とか?」 「もぉ」


ちょっと頬を膨らませると

潤くんは楽しそうに笑ってくれた




毎年まーくんの誕生会を二家族でしていたから 

クリスマスはやった事がなかった

ケーキの上のプレートの文字は

“雅紀 Happy Birthday”の文字が躍っていた



俺は プレゼントをクローゼットの

引き出しにしまう


「今日さ イブじゃん…これプレゼント…」



「俺に?」


「うん 開けてみて  

気に入るといいんだけど…」




「俺 なんにも買ってない…」





「いいよ~ 俺が勝手に持って来たんだから」



「…ありがと」



包みを開いてみると

色の綺麗な芥子色のマフラーが出てきた



「綺麗…」




「気に入った?」



「うん すごく綺麗…潤くん巻いてくれる?」




「これなら学校にもしていけるだろ?」



潤くんはそっと首に巻いてくれた

顔を上げると至近距離に潤くんの顔がある


綺麗なアーモンドアイに俺が映って

なんだか目をそらせなくなり唇を唇で塞がれた